【書評】自分を持つための科学リテラシーを。「中卒」でもわかる科学入門

【書評】自分を持つための科学リテラシーを。「中卒」でもわかる科学入門
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どうもタスです。

今回は読書習慣を始めて21冊目の本になった「「中卒」でもわかる科学入門 “+-×÷”で科学のウソすは見抜ける!(KADOKAWA)」をお伝えします。小飼弾さんの本はこれで3冊読了しました。いずれの本も面白くて、読み始めたらこんな私でも一日2冊くらいは読めるかもしれません。惹き込み感が半端じゃないです。

本作は、書名がとても挑発的で且つ含みを持っていそうだなと感じました。読んでみると結局そのとおりで、四則演算はある一部についてのみ掛かっており、テーマとしてはもっと壮大なものでした。

【中古】中卒でもわかる科学入門 “+−×÷”で科学のウソは見抜ける! / 小飼弾
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著者のご紹介

小飼 弾(コガイ ダン)
【書評】弾言でご紹介したとおりです。私にとっては読書をここまで生活に浸透させた師です。

 

目次

第1章 科学的人生観のススメ
第2章 科学的に考えるとは
第3章 科学的に行動する
第4章 科学時代の社会・企業・国家

 

やっぱり小飼弾さんはスゴイな

【書評】自分を持つための科学リテラシーを。「中卒」でもわかる科学入門

本書を通じて、DanKogaiさんのスゴさを改めて感じました。まず、次の一文を見てください。

科学者は、科学についてなら何でも正しい答えを知っているというわけではありません。専門外のことについては、下手な素人よりも手に負えないところがあります。

これは、3.11東日本大震災に対する科学者の反応を見て、科学者だから全てが正しいとは限らないことを説明するためのDanKogaiさんの意見です。これは私のような素人でも理解できます。権威に踊らされてなんでも信じてしまっては疑似科学の餌食ですから。

それにしても、DanKogaiさんは科学の門外漢であるにもかかわらず、なぜこんなにも知識が豊富なのだろう?(「中卒」を押してるくせに…)アリストテレスの「人はみな生まれながらに知ることを欲する」という言葉があるが、これ地で良く人がDanKogaiなのではないかと思う。前段に言ってることと違うでしょと。。

何言ってんの?と思うのであれば、本書やDanKogaiのブログを見ていただければ納得するでしょう。と、、、本筋から離れてしまったが、これだけは言いたかったのです。

 

本書の「科学的」視点とは

【書評】自分を持つための科学リテラシーを。「中卒」でもわかる科学入門

目次のとおり、本書は様々なものを「科学」的な視点から眺めることを啓蒙している。

第1章では人生を科学的に観ること、第2章ではそのためには物事を科学的に分析する必要があること、第3章では観て分析ができたら、科学的論理性を持って行動すべきこと、第4章ではそうした時にあるべき社会や企業、国家についてを語っています。

第1~3章は個々人が科学リテラシーを持つことの重要性を説いていますが、第4章ではその集合体である社会・企業・国家の在るべき姿を追求し、結局はそれを支える個々人のリテラシーが重要だと還元されています。

第2章では科学的分析を行うには、本書の副題にもなっている四則計算がとても重要で、本書では以下のように言っています。

四則演算ができ、単位系が揃っているか判別でき、そして論理的思考ができる。これが専門家と話ができるようになるための「三種の神器」です。

詳細は本書を読んで頂くとして、この基本的思考ができれば科学的視点を持てるということなのです。

 

「科学的」視点と本書の視点

【書評】自分を持つための科学リテラシーを。「中卒」でもわかる科学入門

本書について、Amazonのレビューにて以下のようなコメントが投稿されていました。

四則演算を用いてどのように嘘を暴くのか、その具体例を列挙している本だと思って購入。
しかし実際、書かれていたことはそれ以外の部分が多くを占めており、納得行かないまま読み終えることとなってしまった。
科学の歴史や限界、教訓や政治権力との関係、
科学者に騙されないリテラシーを国民が持つべき、などの著者のメッセージは伝わったが、この本を読むだけでは、原発など科学関連のニュースを
「鵜呑みにせず」「疑いの目を持つ」べきだということしかわからず、そんなこと読む前からわかっている人が殆どであろう。
その実践をするには四則演算だけでなく事前知識も必要となってくるため、そのあたりを掘り下げた内容を期待していたため残念であった。
また、著者の話が支離滅裂で、話に一貫性が感じられずに読み辛い印象であり、著者の
科学技術に対する見解もあまりに主観にすぎるため、読者に納得させる体をなしていなかったのも残念である。

言いたいことは分かるが、むしろ、この発言に可哀そうとさえ感じてしまった。確かに、タイトルは若干「うむむ…」となってしまう点は致し方ないが、読後感として本書の言っていることはもっと壮大で、科学的理論の欠陥を指摘することに収まっていないことを理解するべきだ。本書は、科学的視点に立って物事を見ることがとても重要だと言っているのである。

科学的分析は前段でお伝えしたとおり、とても基本的なことで、これは学習すれば(すでに学習してた気だったけれど、そうでもなかった…)会得可能だが、その分析を以って見て、考えて、行動するということはどういうことか?日本だけにとどまらず、世界を見渡すことさえできるぞと、そして、その考えについて一緒に話そうではないかと言っている。

さらには第4章がとっても面白くて、科学者の意義から、科学的視点の過去から未来、未来に至ってはAI時代までを考察していて、『その実践をするには四則演算だけでなく事前知識も必要となってくるため、そのあたりを掘り下げた内容を期待していた』には全く収まらない話なのである。

私はとても興味深くて、まさに「疑似科学は帰れ!」的視点で生きているので、物事の本質を知る術を勉強することに高揚するのだけれど、そういう想いで本書を読んだのであれば仕方ないのかなと、若干悲しみを感じました。

 

「科学的」視点と自分

【書評】自分を持つための科学リテラシーを。「中卒」でもわかる科学入門

私はアリストテレスの「人はみな生まれながらに知ることを欲する」という言葉が本当に好きで、読書を通じてとても多くのことを楽しく学べています。知ることを欲し、知識を持つということは「自分を持てる」ということだと思うのです。すなわち、自分の意見を持てるということ。

自分の意見を持つことはごく当たり前に聞こえるのですが、これが実はなかなかできないことだと思うのです。なぜなら意見は考え抜かなければ出てこないですし、洗練もされません。そのためには相応の知識が必要になってきます。そうでなければ、その意見はとても「軽く」、聞くに堪えない物になるからです。

ここで勘違いしないでほしいのは「考えない意見」と「考えた末のシンプルな意見」は全く別物ということ。そういう意味で、知識を得続けることはとても重要なことで、その判断に「科学的」視点は必要不可欠だと考えています。そして、これからの時代にはその思考能力が無ければ生きていけないのではないのかと考えます。

特に、AI時代が生活の隅々まで浸透したとき、「自分を持つ」ことが今以上に重要になるのではないかと感じました。そのために日々の生活で常に科学リテラシーを向上するよう心掛けて行動するべきですね。

 

おわりに

本記事で紹介できなかったけれど、本書には名言が沢山あります。例えば、背理法の理論を以下のように語っています。

自分が考えているのとは違うことを誰かが主張したとしたら、まず「相手が正しい」と仮定してみる。そうした時に、正しくない事柄がぞろぞろ出てきたとしたら、「相手が正しい」という前提がおかしいことになるでしょう。

これも完全に「科学的視点」ですよね。世の中には知らない物が沢山あって、知らないまま自分のものにしていることがままあります。「マイナスイオン」が良い例です。私は、本質を感じ取れる人になるため(なりたいため)、今後も科学リテラシーを磨いていこうと思います。

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類書

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うーん、これも読みたい。

 

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この本とDanKogaiさんのブログをきっかけに私の読書習慣が始まりました。

 

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書名のとおり、数に強くなりたい。

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