
どうもタスです。
ブログを運営するにあたって、Webライティングを勉強しようと思い立ち、インターネットを色々漁るところから始めました。インターネットは本当に素晴らしくて、沢山の情報に埋もれながら、とても勉強になりました。
ただ、どのサイトも同じような内容が書かれていて、しかも体系的に学びにくいなと思い、Webライティングの本から学ぶことに決めました。ということで、今回は「文章力を鍛える Webライティングのネタ出しノート」を読んだ感想を書いていきたいと思います。
この記事の目次
著者 敷田憲司さんとは
1975年生まれで、福岡県北九州市出身。システム開発/運用会社で、メガバンクのシステム部に9年以上に渡り常駐し、その後、Webサイト運営に興味を持ったことにより、SEO会社に転職。さらにWebサイト制作会社に転職し、2014年5月よりSEOを中心にWeb全般のコンサルティングを行う「サーチサポーター」代表として独立。ブログ「検索サポーター」も運営しており、SEOを中心にWeb関連の情報発信を行っています。
本書の目次
Introduction Webコンテンツを運用するにあたって
Chapter1 コンテンツ作成のためのネタの探し方
Chapter2 Webライティングの流れに沿って発想する
Chapter3 コンテンツの位置づけからアイデアを固める
Chapter4 SNSライティングの基本
Chapter5 さらに質を上げるための分析・改善方法
なぜ本書を手に取ったのか
沢山あるWebライティング書籍の中で、なぜ本書を手に取ったのかというと、Webライティングというと、
- タイトルはこうしましょう
- 導入部は引き込まれるような内容にしてね
- 見出しはしっかり考えましょう
- タイトルと見出しにはキーワードを入れるのを忘れずにね
- 最後に記事の内容をまとめましょう
などなど、「記事の書き方」を伝える内容ばかりが目立っていました。
僕はどちらかというと、書き方というよりは
- ネタの探し方
- 探したネタから記事への展開の仕方
- ネタの展開手法(切り口が沢山あるよ!とか)
などのように、「ネタ探しから、それを記事化するまでの流れ」のヒントが欲しかったので、そういう書籍を探していました。本屋で色々手に取り見ていた中で、わりかし近い内容で構成されているように思えたのが本書だということで購入しました。
実際に読んでみてタメになったこと
勉強になったことは以下の通りです。
ネタがないのではなく気付いていないだけ
Chapter1に書かれていることなのですが、これは意識していても「じゃぁ、実際はどういう風に気付くべきなのか?」というのが理解できていないことがあり、とても興味が持てました。本書で書かれていたことは、「第一歩はとにかく視点を変えること」と言っています。
ブログ運営側は、運営目線で物事を捉えてしまうけれど、別視点としてユーザー目線で捉えることにより全く異なる内容の記事にできますよ。ということのようです。むしろ、ペルソナ目線になるということが非常に重要だと言っていますね。
ユーザー目線とひとくちに言っても、それがどういうユーザーなのか、そのユーザーはどういう情報を欲しがっているのか。それを考えると、商品レビュー記事の内容も変わっていきそうですよね。
学ぶために「真似ぶ」
何事もまずは一流の真似をすることから始めるのが上達の秘訣だと思っているので、これは僕もとても共感しました。これもChapter1に書かれていることですが、特にネタ探しやライティングも「守破離」を実行することで能力を高めることが可能と言っています。
守破離とは、日本での茶道、武道、芸術などにおける修行の段階を示したもので、「守」は師や流派の教えや型、技を忠実に守って身に付ける段階のことで、「破」は他の師や流派の教えについても考え、よいと判断したものを取り入れて、心技体を発展させる段階。「離」は師や流派から離れて、独自の新しいものを生み出して確立させる段階のことを言います。
話は変わりますが、NBAのレジェンド、コーピー・ブライアントもマイケル・ジョーダンのビデオを擦り切れるほど見て研究し、技を磨いたと言っていたので、「真似ぶ」は非常に有効な手段だと思います。
その他
その他には、
- ペルソナを意識しよう
- 難解な言葉を使わない
- 文章の組み立て方
- 文章にリズムを付けよう
などなど、思想的な部分より技術的な面で書かれていますので、気になる方は見てみて下さい。
ライティング例の回答を沢山掲載してほしかったのが惜しい点
本書の構成は、各Chapter毎に先ずは教えが書かれていて、それを勉強した最後に実習形式で問題が出題されます。
例えば、先ほど書いたように、「ネタは気付いていないだけ」の部分では、先ずは「視点を変えましょう」という教えがあって、その最後に、例題として架空のニュースを取り上げ、そのニュースに対して教えのとおりに視点を変えてニュースを記事化してみよう。みたいな実習が行われます。
その回答を行う欄も用意されているため、考えながら色々書き書きできるのです。ただ、欲を言うと、僕は「解答欄より解答例を沢山載せて欲しかった」なーと思いました。
自分で書く分には、本に書かなくても、紙でもノートでも何でも良くて、なんならそのままブログの記事にしてもいいくらいなのですが、著者であれば実際にどういう記事に仕立てるのか。それを直接見たかったな―――――という思いが読めば読むほど強くなっていきました。だって、全てのChapterでそうなんですもん。。。
まとめ
面白い本でしたが、最後に話した解答例が載っていないという点で、ちょっとお腹が足りていないなーと感じてしまった本でした。ただ、ライティングに対する考え方については、本書から学んだことがあったので、読了して良かったなと思っています。
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