【読書メモ】30代はキャリアの転機[「機会」に出会うための能動的綱渡り]

【読書メモ】30代はキャリアの転機[「機会」に出会うための能動的綱渡り]
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どうもタスです。

3冊目の転職本だけれど、本書はまた色が違う内容である。「はじめに」で、ある読者からの感想が書かれているが、あなたならどう評価するだろうか?転職本は、転職の有無にかかわらず読むべきだなと思っているのだけれど、本書はその筆頭であると感じた。

そこで今回は、読書習慣を始めて147冊目の本となった『30代はキャリアの転機 人はイメージしたところまでは行ける(クロスメディア・パブリッシング)』を読了したのでお伝えする。

 

著者のご紹介(本書引用)

小杉 俊哉(こすぎ としや)
合同会社THS経営組織研究所代表社員 慶應義塾大学理工学研究科特任教授 立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科客員教授1958年生まれ。早稲田大学法学部卒業後、NECに入社。マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク、ユニデン株式会社人事総務部長、アップルコンピュータ株式会社人事総務本部長を歴任後独立。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科准教授を経て現職。著書に、『職業としてのプロ経営者』『起業家のように企業で働く』(クロスメディア・パブリッシング)、『リーダーシップ3.0』(祥伝社新書)など。

目次

はじめに ~再版にあたって
第1章 ぐうたら人間の僕でもこんなに変わった!
 自分の将来を考えてドキドキ、ワクワクできるか
 今の会社での将来に対する疑問
 限られた時間をうまく使っていく方法
 五年後に自分がどうなりたいかを考える
第2章 君は今の会社に一生を捧げるつもりか
 一流企業のエリートだと一生安泰か
 どうすればビジネスパースンとして成功できるかを考えた
 One of themには耐えられない
 One and onlyになりたい
 僕が私費留学を決心した瞬間
第3章 留学することの意味をわかっているか
 留学には思い込みが大事
 ビジネススクールに行くことで得られる財産
 留学するなら気力、体力のある三〇歳くらいまでに
 大変なことは一度にやってみよう
 留学試験を突破するために僕が準備したこと
 GMATの高く苦しい壁
 運命の面接日
第4章 留学生活の実態とそこで得たもの
 ボストンでの留学生活スタート
 MIT総長からの警告状
 サマージョブへの挑戦
 教授たちとの交渉、脅迫?選ばれた
 者はチャンスを生かさなければならない
第5章 転職するということ、外資系で働くということ
 新しい旅立ちの楽しみ
 力が発揮できない環境なら辞めてしまえ
 三〇歳最適、三五歳限界、四〇歳無理
 現在の会社をどう〝見切る〟か
 外資系企業はスキーのエッジ
 外資系企業で要求される四つの心構え
 自分の意見の表現をTPOで考える
 英語はスキルではなく手段だ
 自分のマーケットバリューを知る
 よい条件で転職するより、転職先で成功すること
 できるだけ低いポジション、報酬で入社する
第6章 人事の立場から見た中途採用の仕組み
 五年で一〇〇〇人を面接面接を受けることのメリット
 「面接は顔が命」だ
 品性や品格もしぐさや言葉の端々に見える
 「魅力的」か、「一緒にいたい」か
 事業に対する投資も、結局は人を見る
 面接で話をする際に重要な三つのポイント
 転職に資格は必要か
第7章 これからのキャリアを考える時に欠かせない視点
 自分の専門分野を絞りすぎるな
 人間は自分が描いた以上の人間にはなれない
 本気になって考え、具体的イメージを持てば実現する
 まず生活レベルを上げよう。そして必死にがんばってみる
 どこでどう暮らすかにポリシーを持つ

 高級外車に乗ることの効用
第8章 生き方のスタンス、考え方のスタンス
 初めの頃に苦労をしておくと後が楽になる
 苦しいといっても、命まで取られるわけじゃない
 制約は自分で変えられる
 最後には決して悪いようにはならないと考えよう
 人をほめよう、人からほめてもらおう
 手帳に記録された友人たちからの激励の言葉
 人間関係に見返りを求めてはいけない
 人間関係が必ずうまくいく極意
 忘れられないインドでの「修業」経験
あとがき
 一回きりの人生
 生かされていることに感謝する
 新しい挑戦

 

心躍る単語が頭を駆け巡る本

【読書メモ】30代はキャリアの転機[「機会」に出会うための能動的綱渡り]

転職本として手に取った本書だけれど、実際は転職意志の有無にかかわらず読んで欲しい一冊である。理由は、「はじめに」に書かれている。

 出版後まもなく、出版社に一通の手紙が届いた。四国に住む29歳の主婦からだった。便せん5枚に亘ってびっしりと書かれていた。
 そこには、人生に希望を失い二人の子供を連れて無理心中をするつもりだったこと。『29歳はキャリアの転機』(原題)というタイトルが気になって、ふと手にとったこの本を読んで、涙が止まらなくなったこと。人生はまだまだ捨てたものではない、と考えられるようになったこと。結果、生きることを選択したこと。この本は私の命の恩人です、というものだった。

これを大袈裟だと思うだろうか?

確かに、「はじめに」の時点ではそう思うのは至って正常な思考である。しかし、読み進めると理解する。本当にそう思ってしまうほど、とにかく「熱い」「激しい」「エネルギッシュ」「向こう見ず」「気合い」「若い」など、とても心踊る単語が頭に駆け巡る様を体感できる。

 

能動的な綱渡り

【読書メモ】30代はキャリアの転機[「機会」に出会うための能動的綱渡り]

著者はエリートである。本記事の「著者のご紹介」節を見て頂ければ納得するだろう。しかし、「いつも綱渡りである」ことを本書で語っている。しかも、その綱渡りは、受動的では絶対的に叶わないのである。言い換えると、受け身の状態では叶うどころか、出会っていないことすら確実なのである。

例えば、留学する決意は、受け身では到底叶わなかった。むしろ、受け身の仕事ブリでは留学するという「機会」にすら出会わなかったであろう。常にアンテナを張り、楽しいことを求め、好奇心に逆らわず、そのことを行うための並大抵ではない努力を努力と思わない姿勢が全ての点と点を繋げて「実現」に向かわせたのだと理解した。

 

「機会」に出会えるかどうかはあなた次第

【読書メモ】30代はキャリアの転機[「機会」に出会うための能動的綱渡り]

「はじめに」に登場した29歳の主婦は、そういった不思議であるけれど心躍らされる気持ちを感じ、自身もその「機会」に出会うために生きることを選べたのだと思う。

『己の才能に対して失礼な生き方をしていないか』を体現している著者は、そういったことは意識せず、そして、本書でもそれが言いたいがために発行した訳でもないであろう。しかし、受ける側がそう思えるのだから、そうなのである。

読んでいて心の奥から熱いものが込み上げてくるのを感じる本だが、スキル的な面でもとても参考になる。それを実現するためにはどうすれば良いのか?いかに効率よく実現への道を模索するか?といった点は、参考にするに値するであろう。心技体の全てに全力投球したからこそ今の著者がいるのだと感じた。

著者が本書を書いたのが39歳のとき。私はまだその年齢には達していないけれど、年齢的にはもう近い。これをもう遅いととるか、まだ行けるととるか。本書を読んだ方なら選択肢は一つしかないだろう。読者も自分に置き換えることで、今後の自分の人生を考える良い機会になることは間違いない。

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