【書評】決弾 最適解を見つける思考の技術[予測に勝てる欲求を持つ]

【書評】決弾 最適解を見つける思考の技術[予測に勝てる欲求を持つ]
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どうもタスです。

久し振りに弾さんの本を読んだ。膨大な知を持つがゆえの説得力なのだと思っていたのだが、実はどうも若干の違いがあったようだ。知があることが直接的な要因ではなく、数多くの決断を乗り越えたからこその説得力なのだと。

そこで今回は、読書習慣を始めて119冊目の本となった『決弾 最適解を見付ける思考の技術(ビンワード)』を読了したのでお伝えする。

 

著者のご紹介(本書引用)

小飼 弾(こがい だん)
は本名。プログラマ/投資家/ブロガー。株式会社オン・ザ・エッヂ(現ライブドア)上場時の取締役最高技術責任者(CTO)を務めた。カリフォルニア大学バークレー校中退という名の中卒。著書に『小飼弾のアルファギークに逢ってきた』(技術評論社)、『弾言』(アスペクト/ビンワード)、『小飼弾の「仕組み」進化論』(日本実業出版社)がある。続きは「」で検索! 404BlogNotFound

山路 達也(やまじ たつや)
三重県出身。東京大学文学部卒。雑誌編集者を経て、フリーランスのライター/編集者として独立。環境、ネットカルチャー・IT系解説記事などで活動中。著書に『日本発!世界を変えるエコ技術』(ポット出版)、『インクジェット時代がきた!』(光文社、共著)など。binWord/blog

勝間 和代(かつま かずよ):対弾者
経済評論家、公認会計士。慶應義塾大学商学部卒業。早稲田大学大学院ファイナンス修士(専門職学位)。大学在学中から監査法人に勤務。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンでキャリアを積み独立。三児をもつワーキングマザー。内閣府男女共同参画会議議員。2008年第1回ベストマザー賞(経済部門)を受賞。著書に『断る力』(文藝春秋)、『まねる力』(朝日新聞出版)、『起きていることはすべて正しい』(ダイヤモンド社)などがある。

 

目次

introduction
00 決弾 –Determination
01 男女 –Afection
02 親交 –Communication
03 楽習 –Education
04 仕事 –Occupation
05 育児 –Cultivation
06 人生 –from Conception to Termination
Addition 対弾 v.s. 勝間和代 –「知的生産のサバイバル術」
Conclusion
書棚 Information

 

決断のプロセス

【書評】決弾 最適解を見つける思考の技術[予測に勝てる欲求を持つ]

冒頭にも書いたけれど、なぜ弾さんの本にはこれほど説得力があるのかようやく理解した。それは、幾多もの決断をしてきたからに他ならない。そして、その決弾方法は「子供の𠮟り方」で言われていたように、以下の点に集約される。

  1. 問題点の指摘。なぜ従えないかをきちんと説明できなくては、ただの愚痴に終わってしまう。
  2. 代案の作成。「ではどうするべきか」をきちんと提示できなくては、ただの批判に終わってしまう。
  3. 代案の証明。「それでうまくいくのか」をきちんと実証できなくては、「やはり権威が正しかった」ということになる。

これは何も子供に限ったことではない。むしろ、大人の世界では当たり前のことである。しかし、この当たり前が当たり前と思っている人は意外に多くはない。実は、当たり前ではないのである。

大概は1.で終わってしまう。愚痴である。指摘の作法についてもそうである。「先輩が仕事を教えてくれない」で言われていた以下の一節を引用する。

あなたが質問する相手はどんな人ですか? 少なくとも、あなたより知恵も経験もある人でしょう。そういう人に対して、何の答えも用意しないでアドバイスを求めるというのは、その人が手間暇かけて培った知恵と経験をタダでよこせと言っているのと同じことです。

まさにコレ。質問する方が権威になってしまっているのである。さらに、何事も計れるように定量化すること。これは自分の判断もそうだけれど、人への説明にも有効なのは言うまでもない。

「子供の𠮟り方」で『「大人になる」ということは、「自らが自らの権威となる」ことです。』と言っている。そして、

権威の肯定というのは、肯定した時点でやることがなくなってしまいます。権威を最初から肯定するのは、楽過ぎるからです。同じ肯定するにしても、否定を試みてそれに失敗してから肯定する方が、はるかに納得感も強くなります。

指摘ではなく肯定する際も試みることが大事なのである。決断は、これらのプロセスを経て納得の行く決定を行うことなのである。

 

決断を知りたい理由

【書評】決弾 最適解を見つける思考の技術[予測に勝てる欲求を持つ]

本書は「決弾」であり「決断」ではない。これは小飼弾氏の決断が書かれた本なのである。よって、逆を言えば、これほどの決断をしてきたということであり、検討してきたということだ。

決弾の一つ一つは独創的に見えるが、その理は理路整然としている。だから受け入れやすいのである。Introductionで言われているように、弾氏は家にも学校にも居場所が無かったり、学生時代に実家が全焼したり、自営業が法人になり右肩上がりになってきた際に某企業のCTOを受け入れたり。大変多くの決弾をしてきたのである。

本書は、対弾とConclusionだけを読んでも元が取れそうな本である。特に対弾は勝間氏と「知的生産」について話が交わされるのだが、とても興味深い。お二人の読書に対する考え方も共感するとともに、学ぶことが多かった。けれども、もちろん本編の決弾も見逃せない。その理由は、

なぜ人は他人(ひと)の決断を知りたがるのでしょうか? 知恵なら、買えるからです。たとえ決断そのものは買えなくても、その決断に至るまでの知恵であれば、人から譲り受けることができるからです。

だからなのである。

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