【読書メモ】言ってはいけない 残酷すぎる真実[進化が示すもの]

【読書メモ】言ってはいけない 残酷すぎる真実[進化が示すもの]
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どうもタスです。

今回は2017年の新書大賞に選出された本を読んだ。ノンフィクションであるがゆえ、衝撃的な真実は「言ってはいけない」ようである。

そこで今回は、読書習慣を始めて152冊目の本となった『言ってはいけない 残酷すぎる真実(新潮新書)』を読了したのでお伝えする。

 

著者のご紹介(本書引用)

橘 玲(たちばな あきら)
一九五九年(昭和三十四)年生まれ。作家。小説『マネーロンダリング』『タッスクヘイブン』のほか、ノンフィクションの著し、『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』はベストセラー。『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』『「読まなくてもいい本」の読書案内』など、著作多数。

 

目次

まえがき
I 努力は遺伝に勝てないのか
【1】遺伝にまつわる語られざるタブー
 馬鹿は遺伝なのか
 依存症・精神病は遺伝するのか
 犯罪は遺伝するのか
〔コラム1〕遺伝率
〔コラム2〕遺伝と犯罪
【2】「頭がよくなる」とはどういうことか――知能のタブー
 親の収入と子どもの学歴の関係は
 人種とIQについてのタブー
 差別のない平等社会をつくれないワケ
 「知能格差」の真因とは
〔コラム3〕ユダヤ人はなぜ知能が高いのか
〔コラム4〕アジア系の知能と遺伝
【3】知識社会で勝ち抜く人、最貧困層に堕ちる人
 経済格差の根源は何か
 超高学歴でエリート主義のスノッブたち
 強欲な1%と善良で貧しい99%
 日本社会に潜む「最貧困層」
【4】進化がもたらす、残酷なレイプは防げるか
 犯罪は「凶暴な男」の問題
 進化のために赤ん坊が殺される
 妻殺しやレイプを誘発する残酷な真実
 オランウータンもレイプする
 夫婦間のレイプはなぜ起こるのか?
〔コラム5〕実の親と義理の親の子殺し
〔コラム6〕家庭内殺人と血縁
【5】反社会的人間はどのように生まれるか
 こころを支配するもの
 心拍数と反社会的行動の因果関係
 犯罪者になる子ども、実業家になる子ども
 「発汗しない子ども」は良心を学習できない
 「賢いサイコパス」と「愚かなサイコパス」
 少年犯罪者や異常性欲者への驚愕の治療法
 脳科学による犯罪者早期発見システム
 子どもの選別と親の免許制
 非科学的な人権侵害よりも脳科学による監視社会を
〔コラム7〕犯罪と妊婦の喫煙・飲酒
II あまりに残酷な「美貌格差」
【6】「見た目」で人生は決まる――容貌のタブー
 写真から性格や未来がわかる
 外見から知性は推測できる
 「最初の直感」の的中率
 「面長の顔」は「幅の広い顔」に殺されている
 顔立ちによる残酷すぎる損得
【7】あまりに残酷な「美貌格差」
 美人とブスでは経済格差は3600万円
 「美貌格差」最大の被害者とは
 会社の業績を上げる経営者の顔とは
 容姿による差別を生む市場原理
【8】男女平等が妨げる「女性の幸福」について
 「男と女は生まれながらにしてちがっている」
 男と女は別々のものを見ている
 「男らしさ」「女らしさ」の正体とは
 「母性愛」のもと、オキシトシン
 男女でちがう「幸福の優先順位」
 〔コラム8〕女子校ではなぜ望まない妊娠が少ないのか
【9】結婚相手選びとセックスにおける残酷な現実
 一夫多妻と一夫一妻はどちらが得か
 メスの狡猾な性戦略
 避妊法の普及が望まない妊娠を激増させる
 低学歴の独身女性があぶれる理由
【10】女性はなぜエクスタシーで叫ぶのか?
 ヒトの本性は一夫一妻?
 睾丸とペニスの秘密
 女性の性衝動は弱いのか?
 チンパンジーとボノボ
 農耕社会がすべてを変えた?
 女性がエクスタシーで叫ぶ理由
 フリーセックスのユートピアは遠い
III 子育てや教育は子どもの成長に関係ない
【11】わたしはどのように「わたし」になるのか
 双生児の奇妙な類似
 「高貴な血」と「穢れた血」
 遺伝するもの、しないもの
 「こころの遺伝」の明暗
【12】親子の語られざる真実
 「氏が半分、育ちが半分」の真偽
 言語・・味覚にまつわる遺伝の真相
 子どもはなぜ親のいうことをきかないのか
【13】「遺伝子と環境」が引き起こす残酷な真実
 同じ遺伝子でもちがう性格になるケース
 「選抜された22人の少年たち」の実験
 黒人少年が生き延びるたったひとつの方法
 英才教育のムダと「バカでかわいい女」
あとがき
注釈:参考文献

 

言ってはいけない真実とは?

【読書メモ】言ってはいけない 残酷すぎる真実[進化が示すもの]

本書はタイトルが衝撃的である。言ってはいけない。誰にだろうか?そう、全世界中の人々にである。

では、目次を見てみよう。第一章からして過激なのである。「努力は遺伝に勝てないのか」、これは努力は必ず実る。だとか、努力しない奴は最初から負け。だとか、元も子もないようなことを言う人が大方だけれど、そういう人は本書を読むべきである。

知能はどう決まる(可能性がある)のか、どういった形で決まっていると見られているのか、決まったとてそれがどういった影響があるのか。そういったタブーとも言える話について、研究結果や客観的指標を用いて「」を解説する。

 

タブーに切り込む残酷すぎる事実

【読書メモ】言ってはいけない 残酷すぎる真実[進化が示すもの]

貧困や犯罪、年収や学歴、見た目(美貌)やセックス、教育や人格など、まさにタブーだらけである。また、その全てにおいて先天性なのか後天性なのか興味深い内容が多い。

話しを戻すと、努力はするべきか?については、するべきである。しかし、努力をするべき方向は熟考するべきだと思う。それはすぐには分からないだろうけれど、そこを見極めることができるかどうかで努力が実るかどうかも決まると言っても過言ではないだろう。

私が特に面白かったのは、最終章である。「子育てや教育は子どもの成長に関係ない」章題だけ見ても興味深くないだろうか?

 

事実を知り、それに真摯に向き合うことで世界は良くなる

【読書メモ】言ってはいけない 残酷すぎる真実[進化が示すもの]

著者の注意書きを見て、それでも見たいと思った人は是非読んで頂きたい。

 最初に断っておくが、これは不愉快な本だ。だから、気分よく一日を終わりたいひとは読むのをやめたほうがいい。(中略)
 世界は本来、残酷で理不尽なものだ。その理由を、いまではたった1行で説明できる。
 ひとは幸福になるために生きているけれど、幸福になるようにデザインされているわけではない。
 私たちを「デザイン」しているのは誰か?ひとびとはこれまで、それを神と呼んでいた。だがダーウィンが現れて、「神」のほんとうの名前を告げた。それは”進化”だ。

見て頂いて分かるとおり、先天性とは「進化」であり「遺伝」である。事実を知り、それに真摯に向き合うことで世界は良くなる。著者の言うとおりだと私も思う。理想だけ言ってもそのとおりの進化にはならない。現実を受け止めつつ、その中でどう進んで行くかを考えることが進化を加速させるのではないだろうか。

逆説的に言うと、放っておいても進化はする。それならば、根詰めて考える過ぎる必要もない。流れに任せることも一考なのである。本書を読むと、力が入ったり抜けたり、考えが複雑になったり整理されたり。そういった意味でも興味深い本である。

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