![【読書メモ】過去問で鍛える地頭力[頭の体操に最適な一冊]](https://tasulife-23.com/wp-content/uploads/2021/10/00-4.jpg)
どうもタスです。
問題解決をするにあたって、論理的に具体的に検討しなければ解決はできない。抽象的な回答を言ったところで「結局、どうしたらいいの?」と言われるのがオチだからである。本書はタイトルのとおり地頭力を鍛えるものである。
というのは表面的なことであって、内容は「フェルミ推定」と「ケース問題」に関する問題と解説を著者が行っている。また、実際の外資系戦略コンサルタントもディスカッションに加わり、回答を導き出している説もあり見応えがある。
ということで、今回は、読書習慣を始めて153冊目の本となった『外資系コンサルの面接試験問題 過去問で鍛える地頭力(東洋経済新報社)』を読了したのでお伝えする。
著者のご紹介(本書引用)
目次
戦略コンサルティング会社の面接で出題されるケース問題
フェルミ推定やケース問題などの言葉を聞いたことがあるだろうか?もし、聞いたことがない方でも本書で出題解説している問題の一つにある「シカゴにピアノ調律師は何人くらいいますか?」というのは聞いたことがあるだろう。
私も単語は聞いたことがあるような無いような感じだったが、問題は聞いたことがあった。特に外資系IT業界界隈の面接で出題されるような話を見たことがあるからである。
本書の「はじめに」の前段を掲載しよう。
マッキンゼー・アンド・カンパニーやボストンコンサルティンググループといった外資系の戦略コンサルティング会社では、「ケース面接」という方法を課して人材を採用しています。「ケース面接」では、決まった答えのない問いに対して、いかに論理的に、また多面的な見方で分析をして、示唆を述べることができるかが試されます。大勢の応募者のなかから、きわめて少数の「地頭のいい人」を採用するために課している面接が「ケース面接」です。
解法を学習し頭の運動をしよう
このケース面接が本書のPART2にあたる。こういった難問を面接中に解くのである。しかし、こういった日常で考えることの無いような問題について、何から手をつけて行ったらよいのだろうか?その答えの一つとして「フェルミ推定」がある。
フェルミ推定(フェルミすいてい、英: Fermi estimate)とは、実際に調査することが難しいような捉えどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算することである。例えば「東京都内にあるマンホールの総数はいくらか?」「地球上に蟻は何匹いるか?」など、一見見当もつかないような量に関して推定する事、またはこの種の問題を指す。(–wikipedia–)
あるいくつかの推定論拠から結論を導き出すことをフェルミ推定という。この名前はエンリコ・フェルミという科学者から名づけられたものである。上記説明のとおり、冒頭で話題にした「シカゴにピアノ調律師は何人くらいいますか?」という問題もフェルミ推定である。
こういった類の問題は急に出題されて簡単に解けるものではない。どういう論理方法で解くのか、どういう値をターゲットにして、どういった情報が必要なのか。こういったことを本書で学習することで、解法は割と理解し易い構成かと思う。
頭の良くなるゲームをするより、本書を読んだ方が頭の運動には数倍良いのでは?とのことからおススメする想いである。