【書評】ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊[必見!!]

【書評】ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊[必見!!]
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どうもタスです。

本のための本というものに数冊ではあるけれど出会って、どれも好印象だった。正直、自分で探すより「既に知っている人」のおススメにあたる方が間違いなく面白い作品に出会うであろう。そんな人にお勧めするのが本書である。

そこで今回は、読書習慣を始めて107冊目の本となった『ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊(文春新書)』を読了したのでお伝えする。

 

著者のご紹介(本書引用)

立花 隆(たちばな たかし)
1940年長崎県生まれ。64年東京大学仏文科卒業。(株)文藝春秋を経て東大哲学科に学士入学。74年「田中角栄研究」を「文藝春秋」誌上に発表。『宇宙からの帰還』(中央公論新社)、『臨死体験』『天皇と東大』(文藝春秋)、『中核 VS 革マル』(講談社文庫)など著書多数。

佐藤 優(さとう まさる)
1960年東京都生まれ。作家・元外務省主任分析官。同志社大学大学院神学研究科修了。著書に『国家の罠』(新潮社、毎日出版文化賞特別賞)、『自壊する帝国』(新潮社、新潮ドキュメント賞と大宅壮一ノンフィクション賞)、『私のマルクス』、『甦る怪物』(文藝春秋)など。

 

目次

第一章 読書が人類の脳を発達させた –狂気の思想、神は存在するか、禅の講話
ブックリスト1 知的欲望に満ちた社会人へ〈書斎の本棚から二百冊〉
 立花隆選・書斎の本棚から百冊
 佐藤優選・書斎の本棚から百冊
第二章 二十世紀とは何だったのか –戦争論、アメリカの無知、スターリンの粛清
第三章 ニセものに騙されないために –小沢一郎、官僚は無能だ、ヒトゲノム
第四章 真の教養は解毒剤になる –マルクス、貧困とロスジェネ、勝間和代
第五章 知の全体像をつかむには –東大生・立花隆、神学生・佐藤優、実践読書術十四カ条
ブックリスト2 すぐ役に立つ、すぐ買える〈文庫&新書二百冊〉
 佐藤優選・文庫&新書百冊
 立花隆選・文庫&新書百冊

 

尋常じゃない蔵書数

【書評】ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊[必見!!]

本書は、知の巨人である立花隆と知の怪物である佐藤優が読者にお勧めするガイドブックを紙面上で対談形式により紹介し合う内容になっている。まず目に惹くのは、お二人の所蔵数だ。

立花隆氏は、把握している者だけで三万五千冊、全て合わせると大体七、八万札に及ぶようだ。対して、佐藤優氏は約一万五千冊。二人に差はあれ膨大な所蔵数である。

二人の会話は知識量が膨大で、知性に溢れ、一つの話題が海の如く地平線上に広大に広がっていく。読んでいるだけで「そんで?そんで?」と次を待ってしまうような、好奇心を駆り立てられる内容が多い。その会話は二人が厳選したブックリストについてであるため、既に購入したくなっている自分がいる。

 

二人が想う教養とは

【書評】ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊[必見!!]

第四章では教養について触れられている。二人の見解は以下のとおりだ。

立花氏:「人間活動全般を含むこの世界の全体像についての幅広い知識」「知っていないと恥ずかしい知識の総体」「角界で教養人と見なされている人々と恥ずかしくない会話を持続的にかわせるだけの知的能力」
佐藤氏:今、自分が遭遇している未知の問題にあったとき、そういうこと(マスクス主義やキリスト教等、一部、異なるイデオロギーを排除しようとする概念に侵されないこと)をテキストから読み取れる力だと思うんですよね。

これだけ見ても教養とはとても難しい概念なのだとつくづく思った。本質を追うと同じようなことなのだけれど、煮詰めた個人から出てくる出汁はどれも異なる味を出している。二人に加えて、出口治明氏の教養もぜひ見ていただきたい。

私も結局、上のお三方と本質的には同じなのだけれど、どちらかというと出口さんに近い印象を持っている。教養とは「自身のアンテナを拡張し感受性を豊かにすること」であると思っている。それがなければ人生もつまらないものになるだろうから。

 

仕事と一般教養のための読書に役立つ十四カ条

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話は逸れたけれど、とにかく二人の博学振りはすさまじい。佐藤氏の大学二回生の時点で、大学院までの課程を全部終わらせることができたという逸話もとても興味深かった。対談の内容はブックリストについてなのだけれど、そこから展開して逸れていく話もとても面白い。

「ソクラテスは読書を否定した」「日本語がいい脳をつくる」「『資本論』を最初に訳した男」『インターネット時代の読書』『変わりゆく新書・文庫界』『100パーセント当たる細木数子』『虚学と実学』など、これはほんの一部ではあるが、タイトルを見ただけで興味が湧く。

また、付録として『立花隆による「実戦」に役立つ十四カ条』という、あくまで仕事と一般教養のための読書について14の掟が書かれている。趣味のための読書ではなく、あくまで「実戦」のための読書術である。一部、『「知」のソフトウェア』と重なる部分があるけれど、全体を通してとても役に立つ掟である。

なお、巻末付録の「立花隆選・セックスの神秘を探る十冊」も面白いのでお見逃しなく!

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