【書評】仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方[脳の正しい使い方]

【書評】仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方[脳の正しい使い方]
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どうもタスです。

たまにはこういうパケ買い的な、タイトルや表紙でグッとくるものを読もうかなと思い、Amazon Unlimitedで即ダウンロード。「はじめに」も書かれているように、本書の内容は『目から鱗が落ちるような画期的な仕事術を紹介する本ではありません。』

当たり前のことを当たり前に気付かせてくれるので、私は良書だと思う。そこで今回は、読書習慣を始めて111冊目の本となった『仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方(クロスメディア・パブリッシング)』を読了したのでお伝えする。

 

著者のご紹介(本書引用)

宇都出 雅巳(うつで まさみ)
トレスペクト教育研究所代表。1967年生まれ。東京大学経済学部卒。出版社、コンサルティング会社勤務後、ニューヨーク大学留学(MBA)。外資系銀行を経て、2002年に独立。30年にわたり、心理学や記憶術、速読を実践研究し、脳科学、認知科学の知見も積極的に取り入れた独自のコミュニケーション法・学習法を確立。企業研修やビジネスマン向けの講座・個別指導を行う。専門家サイト・オールアバウト「記憶術」ガイド。

 

目次

はじめに
第1章 メモリーミス
第2章 アテンションミス
第3章 コミュニケーションミス
第4章 ジャッジメントミス
おわりに

 

人は自分の脳を過信しすぎている

【書評】仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方[脳の正しい使い方]

本書が伝えたいことは、冒頭に話したとおり「当たり前のこと」である。しかし、それに気付いていない人は多いように思う。なぜなら、「はじめに」も書かれているとおり「人は自分の脳を過信しすぎている」からである。

うっかりミスや物忘れ、伝えミスやバイアスがかかるなど、普段の生活で経験したことがない人は絶対いない(絶対と言い切って良いはず)。しかし、それを意識していないのは、やはり著者のいうとおり過信しているからに他ならないからなのである。

スポーツの世界において、「基本に忠実に」とはよく聞くしよく言うことだ。基本ができなくて応用ができるはずがないからである。そういう意味では、仕事も一緒である。本書を読んで「あるある」を再認識するのもよし、新たな知識を得て目から鱗を落とすのもよしである。

 

重要なのはワーキングメモリの効率化

【書評】仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方[脳の正しい使い方]

人間の脳は、思った以上に忘れやすい。それを認識させてくれるのが「エビングハウスの忘却曲線」である。それによると、覚えたと思っていても、20分後には42%を忘れ、1時間後には56%のことを忘れているようだ。

これを知ると、人間は記憶できる生物ではなく、忘れやすい生物とすら認識した方が良い。「俺にメモは必要ない」とか言っている人は論外なのである。ただし、メモが無くてもメモ代わりになることもある。例えば、明日は雨だから傘を持って行こう。とメモをするのではなく、玄関のドアノブに傘をかけておくという対処である。

物覚えで勘違いしているのは、記憶で重要なのは長期記憶ではなく、短期記憶(ワーキングメモリ)をどう生かすかである。短期記憶に納めなければ、長期記憶に納めることは到底できない。集中する、シングルタスクにする、気を取られるモノ(スマホとか)は近くに置かないなど、日頃から対策が必要なのはそのためなのである。

 

ワーキングメモリを生かすも殺すも注意力

【書評】仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方[脳の正しい使い方]

注意散漫にならないために効果的な方法や考え方を第2章で学ぶ。ネガティブな非本質的注意(こぼすなよ!)ではなく、ポジティブな本質的注意(丁寧に運んでね)を向けることで成功率は上がるというのだ。これは他人だけではなく、自分に向けられる注意喚起ではないだろうか。

また、注意力を鍛えることなく高める方法に「フレームワーク」を使用する方法がある。なぜなら、フレームワーク自体が「どこに注意を向けるべきかを事前に決めてあるルール」だからである。それに従うことで、副次的に注意力も上がる。とても効率的な方法だと思う。

また、本章では「基本の徹底」が大事な理由も書かれている。なんで基本ばかり?と嘆いているのであれば、本書を読み答えを得ることでモヤモヤは解消されるだろう。

さらに、どこから手を付けて良いか分からない課題があった場合に、どう対処するべきか。これも目から鱗ではないけれど、知って(理解して、または再認識して)損はないことである。決まってしまえばやるだけだ。腰が重いのは決めるまでなのである。

 

相手がいるから一人になれる

【書評】仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方[脳の正しい使い方]

目から鱗は落ちないと言いつつ、私は目から鱗が落ちた言葉があった。それは、「第3章12.相手がいるから一人になれる」で説明されていた話である。

コミュニケーションができる。ということをどう捉えているだろうか?相手と単に話せることをコミュニケーションができ、どもったり、空気を読めない発言で場を凍らせるような人だけがコミュニケーションができない。というのであれば、考えを改めた方が良い。

なぜなら、相手の話を聞くだけではなく、引き出せて、さらにそれを読めることが重要だからである。お互いの認識は合っているのか、相手は最も言いたいことが言えているのか、自分の言ったことが伝わっているのか。コミュニケーションの評価はとても多く、定量的でない分、難しい。

本節では以下のように書かれていた。

カウンセリングの世界では「一人では一人になれない。相手がいるから一人になれる」という言葉があります。安心できる聞き手がいるからこそ話し手は自分の記憶と向き合い、そこに入り込んでいけるという意味です。相手の本音を知りたいときや悩みの手伝いをしたいときは、いかに相手の意識の矢印を向け続けて、自分の気配を消すかが大事なのです。

一人では一人になれない。奥の深い言葉である。しかし、考えてみても、相手に話しているうちに思い立った、質問しているうちに閃いた、相手から質問されて気付いた、相手の会話から着想した。カウンセリングだけではなく、日常会話から得られる気付きは多いことに気付く。

難しい考え方や方法を提案しているわけではないことが理解できたかと思う。しかし、とても基本的なことで、続けていくことが難しいことでもある。だからこそ、たまに思い出して背筋を伸ばすことが大事なのではないだろうか。

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