![【書評】知的な男は、モテる。[明日から始める57の方法]](https://tasulife-23.com/wp-content/uploads/2020/08/00-5.jpg)
どうもタスです。
本書は、タイトルからして普段手に取ることのない分類の本である。パラパラめくって中身を見るかもしれないけれど、購入にまでは至らない。少なくとも、あまりのこの手の自己啓発本を好む傾向にないのは自分でもよく知っている。
では、なぜ読んだのか?それは、「すぐに稼げる文章術」の巻末におススメとして掲載されていたからである。実際に読んでみると、とても気分が良くなる本だった。著者が言っているのは、本質を捉えることが知的であるということだ。
前置きが長くなってしまったが、今回は読書習慣を始めて93冊目の本となった『知的な男は、モテる。ライフスタイルを磨く57の方法(大和書房)』を読了したのでお伝えする。
著者のご紹介(本書引用)
中谷 彰宏(なかたに あきひろ)
1959年4月14日、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒。博報堂に入社し、CMプランナーとして、テレビ、ラジオ、CMの計画・演出をする。91年、独立し、(株)中谷彰宏事務所設立。舞台、ドラマ出演など、幅広い分野で活躍。
目次
プロローグ
第一章 知的な男の「読む」技術
第二章 知的な男の「書く」技術
第三章 知的な男の「話す」技術
第四章 知的な男の「知る」技術
第五章 知的な男の「モテる」技術
エピローグ
知性とは本質を見ること
冒頭にも話したが、私はこの手の本は手に取らない。理由も話したが、この手の自己啓発本は、中身が薄いという印象があるのだ。ごく当たり前のことを言っているだけなのである。本書もご多分に漏れず、ごく当たり前のことを言っている。
けれど、そこが知性を磨くための一つのポイントであることも本書で紹介しているのだ。『「当たり前」の大切さが分かるのが、知性だ。』という説で以下のように記している。
私が書いている「50のこと」は、結局は一つのことです。いきなり一つのことにしてしまうと難しいので、とりあえず「50のこと」にしておりますが、究極は一つのことです。そして、それはごく当たり前のことです。
私も同感だ。知性は本質を理解することだと思う。本質を理解することはとても難しい。けれど、理解するためにやれることは沢山あるはずだ。私であれば、何でもいいからやってみよと言いたいところを著者は57もの方法論として提示してくれているのである。
すなわち考える前に行動せよ
本書に書かれているすべてのことは、著者の経験を反映している。なので、アウトプットのために調査する、取材する、といった類のことは一切しないそうだ。ちなみに、著者は「大人のための文章法」を著した和田秀樹氏に同じく、年間50冊以上もの本を書き上げるらしい。何回聞いても驚異的な数である。
和田氏も中谷氏も共通していることは、「書きたければ書け」である。何とも逆説的。とてもシンプルな考え方である。よく、やる気がないからやれない。という人がいるが、そういう人に分かってほしい「やる気がないからやれないのではなく、やらないからやる気が出ないのだ」というアレと同じ考えなのだ。
これも私の経験上、そのとおりだと確信できる。しかも、やらないよりやった方が精神衛生上も良いことしかないため、一石二鳥なのである(ことによっては三鳥以上になるだろうけれど)。
異性だけでなく同性にモテよう
また、本書は「知的」になることがメインの内容なのだが、副題として「モテる」ことも上げている。人間なら誰しもが異性にモテたいと思うだろうけれど、本書の内容を理解して励むのであれば、まずは「同性」にモテるだろう。
私が思うに「同性」にモテることは難しい。例えば、「男の中の男」というフレーズがあるが、それになるのは難しいのである。そんな男になったなら、異性は放っておかないであろう。そう、本書はモテる相手を指定していない。誰からもモテるスーパーマンを目指すことが可能な本なのだ。
少し大げさに言ったけれど、「当たり前」を行うことはとても難しいことだ。まず本書を読んで、今の自分のライフスタイルとの違いを感じることだけでも本書の価値はあるだろう。
ライフスタイルを磨く57の方法
最後に、ライフスタイルを磨く57の方法を紹介して終わりとする。
知性を身に付ける57の具体例
- 日々、進化しよう。
- 合コンに行くヒマに、本を読もう。
- モテる人の努力に気づこう。
- なんでも、面白がろう。
- ライフスタイルを、学ぼう。
- 本から、元気を吸収しよう。
- モテない時間を、持とう。
- 花を探すより、土を耕そう。
- 勉強して、ハイになろう。
- 「当たり前」の凄さに気づこう。
- 手紙芸を身に付けよう。
- その人だけのためのひと言を添えよう。
- 手紙を、速く書こう。
- メモをとろう。
- いいカッコしない日記をつけよう。
- 自分の体験を書こう。
- とにかく、書き始めよう。
- 短い文章を、積み重ねよう。
- ほめることを、書こう。
- 全部書き尽くさないようにしよう。
- 芋づる式に書こう。
- 誤解されても、くじけない。
- 話す時に「エー」を言わない。
- 質問する時に、グズグズ前置きを言わない。
- 直球で、口説こう。
- 「YES・NO」の質問をしない。
- もったいぶらない。
- 答えのない話題を、楽しもう。
- 目を見て話そう。
- 自分のコンプレックス自慢をしない。
- おばさんを、笑わせよう。
- ウワサを話し半分で、聞き流そう。
- 趣味を通して、語り合える。
- 立食パーティで、長話や暗い話をしない。
- 自分の好き嫌いを知ろう。
- ブレないようにしよう。
- まわりの意見に左右されない。
- みんながけなすものを、ほめよう。
- 一見、バラバラなことをしよう。
- 経験から、シンプルな本質にたどり着こう。
- ルールよりも、文化を優先しよう。
- 足るを知って、なおかつ向上心を持とう。
- ペース配分をして、長続きをさせよう。
- 精神状態を、一定にキープしよう。
- 相手の生きてきた反省を、思いやろう。
- 素直さを持とう。
- 自分の恥ずかしいところに目を向ける。
- 企画に幅を持たせよう。
- 明るく、悩もう。
- 情報より、ライフスタイルを持とう。
- 受け入れがたい話も、受け入れよう。
- ささいなことに、気づこう。
- みんなに気に入られようとしない。
- 「才能」という言葉を、禁句にする。
- 奥歯で、噛もう。
- 肉体を鍛えよう。
- 見えないものに、投資をしよう。