【書評】世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた

【書評】世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた
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どうもタスです。

本書は「はじめに」で書かれているとおり「世界のエリートたちはビジネスの「セオリー」を知っている」といい、仕事の基本である経営理論を学ぶことがとても重要だと説いている。

そこで今回は、読書習慣を始めて99冊目の本となった『世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた(KADOKAWA)』を読了したのでお伝えする。

 

著者のご紹介(本書引用)

永井 孝尚(ながい たかひさ)
慶応義塾大学工学部(現・理工学部)を卒業後、日本IBMに入社。マーケティングマネージャーとして事業戦略策定と実施を担当、さらに人材育成責任者として人材育成戦略策定と実施を担当し、同社ソフトウェア事業の成長を支える。2013年に日本IBMを退社して独立、ウォンツアンドバリュー株式会社を設立して代表取締役に就任。執筆の傍ら、幅広い企業や団体を対象に新規事業開発支援を行う一方、毎年2000人以上に講演や研修を提供し、マーケティングや経営戦略の面白さを伝え続けている。さらに仕事で役立つ経営戦略を学ぶための「永井塾」も定期的に主宰している。2002年多摩大学大学院MBA修了。2013年多摩大学大学院客員教授を担当。

 

目次

第1章 「戦略」
第2章 「顧客」と「イノベーション」
第3章 「起業」と「新規事業」
第4章 「マーケティング」
第5章 「リーダーシップ」と「組織」
第6章 「人」

ビジネスマンが基礎的なセオリーを学ぶべき理由

【書評】世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた

冒頭に話した通り、「はじめに」では、ビジネスは精神論ではなく基礎的なセオリーを大事にし、その上に学びを積みかさねることが大事だという。その精神論の筆頭なのが日本企業であると言い、以下のように表現している。

セオリーを無視し、現場の経験と精神論を過度に重視する今の日本企業は、『ウサギ跳びで勝てる』と考えていた1970年代の運動部と同じである。

安倍首相が辞任し、新たな幕開けとなった2020年の日本においてもこのような精神論を振りかざす企業及び人は沢山いるのだろう。私は何も精神論はゼロで良いとは全く思わないが、精神論だけで進めようとする人を見るとこの上なく残念な気持ちになり憂鬱になる。未だにそうなのかと、本人だけでなく、その周囲にいる人たちに対して悲観的にならざる負えないからだ。

そう言う意味で、本書のようにセオリーを学ぶことは意義があると思っている。どのような分野にも先人がおり、理論が確立されている。アイザック・ニュートンの手紙に書かれていた一節『私がかなたを見渡せたのだとしたら、それは巨人の肩の上に乗っていたからです。』がそれを如実に表しており、偉人ですら先人の積み重ねを軽視はしない。

本書は、著者が『海外MBAエリートの必読書』を100冊以上読んだうえで、「日本のビジネスパーソンにも最低限これだけは理解して欲しい」という基準で50冊に絞り込んだ。その重視した視点は、『仕事でどう活かせるか、分かりやすさ、面白さ』の三点である。50冊の解説は著者がエッセンスを掻い摘んで、且つ著者の視点で展開する。

精神論がどうのこうの言っておいてなんではあるが、「気合が入っているのであれば、50冊読んじゃえ」って思っている。私もいつか読んでみようかなとは思っているけれど、先に読んだ人がいたら私に共有してくれると有難い。

ということで、必読書の50冊を以下に紹介する。上段は書名と本の紹介文及び著者。下段は著者による本の紹介である。

 

必読書50冊を紹介する

【書評】世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた

 

第1章 「戦略」

【書評】世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた

1.『新訂 競争の戦略』 –競争相手はライバルだけではない[M・E・ポーター]
~競争戦略の本質は、競争をいかに回避し、高収益にするかである

2.『競争戦略論Ⅰ』 –まず「なにをやらないか」を決めよ[M・E・ポーター]
~戦略で考えるべきは「何をやらないか」。その相乗効果で強くなる

3.『戦略サファリ 第2版』 –「計画された戦略」と「創発」が強い戦略を生む[ヘンリー・ミンツバーグ]
~まず「計画的戦略」を考え抜き、現場の学びを「創発的戦略」で進化させろ

4.『競争優位の終焉』 –変化こそ、チャンスである[リタ・マグレイス]
~競争優位性が持続しない現代に必要なのは、問題発見力と解決力だ

5.『良い戦略、悪い戦略』 –なぜ「悪い戦略」は生まれるのか?[リチャード・P・メルトル]
~良い戦略とは、問題の見極め、シンプルな解決策、具体的な行動だ

6.『ゲーム理論で勝つ経営』 –ライバルに勝つだけが能じゃない[A・ブランデンバーバー]
~ゲーム理論で「勝つためのルール」を身に付けろ!

7.『コア・コンピタンス経営』 –未来をつくり出すのは、自分達の本当の強みだ[ゲイリー・ハメル/C・K・プラハラード]
~「コア技術×顧客利益」を考え抜き製品を生み出すことが成長のカギ

8.『企業戦略論』 –会社の強みは、経営資源にある[ジェイ・B・バーニー]
~真の強みには、①価値、②希少性、③真似されにくさ、④組織体制がある

9.『ダイナミック・ケイパビリティ戦略』 –「新しい強み」をゼロからつくる必要は無い[デビッド・J・ティース]
~変化を感知し、今の強みを組み直し、変革により「新たな強み」をつくれ

10.『知識創造企業』 –知識をつくり出すのは、中間管理職だ[野中郁次郎/竹内弘高]
~ミドルこそがヒーロー。知識を組織的に生み出す仕組みを再びつくり出せ
『はじめての 課長の教科書』を思い出した。

 

第2章 「顧客」と「イノベーション」

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11.『顧客ロイヤルティのマネジメント』 –新規開拓よりも、今の顧客[フレデリック・F・ライクヘルド]
~顧客ロイヤルティの仕組みを理解して、顧客生涯価値を最大化せよ

12.『ネット・プロモーター経営』 –顧客に聞くべき、たった1つの質問[フレデリック・F・ライクヘルド]
~顧客ロイヤルティを見える化し、推奨者を増やして批判者を減らせ

13.『キャズム Ver2』 –顧客が新商品を買わない本当の理由[ジェフリー・ムーア]
~「痛み」を持つ顧客に絞り込みキャズムを越え、大きく成長しよう

14.『イノベーションのジレンマ』 –「こんなのオモチャ」に負けるのはなぜ?[クレイトン・クリステンセン]
~市場の秩序を乱し、新たな顧客を発掘してイノベーションを起こせ

15.『イノベーションへの解』 –「無消費者」を狙え[クレイトン・クリステンセン]
~「無消費者」こそがイノベーションの種

16.『ジョブ理論』 –イノベーションには成功パターンがある[クレイトン・クリステンセン]
~顧客が片づけたい「ジョブ」を見抜き、「雇用」される商品をつくれ

 

第3章 「起業」と「新規事業」

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17.『企業家とは何か』 –起業家論の源流は、ここにある[J・A・シュンペーター]
~既存地と既存地の新たな組み合わせで、イノベーションを生み出せ

18.『アントレプレナーの教科書』 –いい商品なのに売れないのは、顧客開発していないからだ[ステーブン・G・ブランク]
~切実な課題を持つ少数顧客を見極めた上で唯一無二の商品を育てろ

19.『リーン・スタートアップ』 –顧客からの「学び」が新しいビジネスを生み出す[エリック・リース]
~最短距離で顧客が必要とするMVPをつくり、愚直に改善し続けよう

20.『トヨタ生産方式』 –「つくりすぎのムダ」こそ、諸悪の根源[大野耐一]
~事実起点で、ムダ徹底撲滅を考え抜くトヨタ生産方式を今こそ学べ

21.『アダプト思考』 –失敗からの学びが、進化を生み出す[ティム・ハーフォード]
~失敗前提で、小さな挑戦を繰り返し、失敗を失敗と認め、進化せよ

22.『ZERO to ONE』 –「隠れた真実」を探し出せ[ピーター・ティール]
~「賛成する人がほとんどいない大切な真実」を見つけて実現しよう

23.『【新版】ブルー・オーシャン戦略』 –ライバルがいない新市場をつくる方法[W・チャン・キム/レネ・モボルニュ]
~ライバルに勝とうとせずに、顧客の立場で考え抜いて、新市場をつくれ

24.『ブルー・オーシャン・シフト』 –「非顧客第一主義」が新しい市場をつくる[W・チャン・キム/レネ・モボルニュ]
~どんな市場でもブルーオーシャン市場の芽がある。顧客を観察せよ

25.『発想する会社!』 –デザイン思考で、発想の呪縛を解き放て![トム・ケリー]
~潜在能力を解放する環境をつくれば、アイデアは次々と生まれてくる

26.『メイカーズ』 –デジタルでものづくりが変わる![クリス・アンダーソン]
~デジタルなものづくりは複雑なものを少量生産でき、知識も共有できる

 

第4章 「マーケティング」

【書評】世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた

27.『ブランド優位の戦略』 –「どう見られたいか?」を考え、実現せよ[デービッド・A・アーカー]
~ブランドをどうしたいのか?機能・情緒・自己表現的便益は何か?

28.『価格の掟』 –価格戦略が、儲けを決める[ハーマン・サイモン]
~価格戦略はビジネス戦略。高価格・低価格を選択し、値下げは回避

29.『フリー』 –無料で儲けるビジネスモデル[クリス・アンダーソン]
~デジタル時代のフリーの本質と威力を理解し、ビジネスで活用せよ

30.『パーミッション・マーケティング』 –「狩人」でなく「農夫」になれ[セス・ゴーディン]
~「絆」を数値化し、時間と手間をかけて顧客からの信頼を深めろ

31.『戦略販売』 –法人セールスは、戦略的に考えろ![R・B・ミラー]
~4つのバイヤーの反応を見極め、セールスじょうごで案件管理せよ

 

第5章 「リーダーシップ」と「組織」

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32.『エクセレント・カンパニー』 –企業のベストフォームは何か?[トム・ピーターズ/ロバート・ウォータマン]
~時代が変わっても変わらない企業の基本的なベストフォームを考えよう

33.『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』 –基本的理念は、首尾一貫せよ[ジム・コリンズ]
~基本理念を首尾一貫して徹底した結果、偉大な企業として発展する

34.『ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則』 –「第5水準の経営者」が偉大な企業を生む[ジム・コリンズ]
~検挙かつ愚直にハリネズミの戦略を続ければ偉大になれる

35.『日本の優秀企業研究』 –日本の企業の本当の良さとは何か?[新原浩朗]
~自分の頭で考え抜き、真面目に愚直に情熱を持って得意技を極めろ

36.『ティール組織』 –管理されない組織が爆発的な成果を生み出す[フレデリック・ラルー]
~管理しないティール組織は、人を幸せにして、高い成果も生み出す

37.『企業変革力』 –誰もがリーダーとして企業変革できる[ジョン・P・コッター]
~誰でもリーダーとなり組織を変えることは可能。まずは危険感だ

38.『企業文化 生き残りの指針』 –企業文化はラスボスだ[エドガー・H・シャイン]
~企業文化は成功して初めてできる。変革は「危機」がトリガーになる

39.『巨象も踊る』 –変革し、企業文化を変えるには、まず実行せよ![ルイス・V・ガースナー]
~まず実行。成果を出し浸透させる。社員に語り続け、そして信頼する

40.『スターバックス再生物語』 –「らしさ」とは何か?[ハワード・シュルツ]
~「らしさ」を見失えば低迷する。徹底して「らしさ」を磨き続けろ

41.『成功はゴミ箱の中に』 –52歳でマクドナルドを起業した、情熱と執念の顧客中心主義者[レイ・クロック]
~頭脳明晰さや才能よりも、顧客中心主義・情熱・信念・継続の徹底

42.『幸之助論』 –「経営の神様」は、病弱な凡人だった[ジョン・P・コッター]
~逆境から学び続ける意欲があれば、私たちはリーダーへ成長できる

 

第6章 「人」

【書評】世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた

43.『人を伸ばす力』 –自律性と有能感で、人は学び続けて成長できる[エドワード・L・デシ]
~管理と統制で人は学ばなくなる。必要なのは人の自立性を引き出すことだ

44.『フロー体験入門』 –好きなことに、夢中になる技術[M・チクセントミハイ]
~「フロー」を使って夢中になる経験が、あなたを成長させる

45.『GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代』 –利他的に行動し、ウィンウィンを目指そう[アダム・グラント]
~成功するギバーは与え続けて全体のパイを拡大し、皆を幸せにする

46.『予想どおりに不合理』 –私たちは「規則通り不合理」に考える[ダン・アリエリー]
~人は合理的ではない。だから行動経済学を学べばビジネスで役に立つ

47.『選択の科学』 –選択の積み重ねが、あなたをつくる[シーナ・アイエンガー]
~あなたは選択・偶然・運命でつくられている。選択で未来は変えられる

48.『影響力の武器 第三版』 –知らない間に操られないために[ロバート・B・チャルディーニ]
~思考の近道を利用した6つの影響力の武器を理解し、わが身を守れ

49.『さあ、才能に目覚めよう 新版』 –弱みは忘れて、強みを活かせ[トム・ラス]
~誰でも強みを持っている。強みの構造を理解し自分の資質を活かせ

50.『リーディングスネットワーク論』 –人のつながりを理解しよう[ミルグラム/コールマン/グラノヴェター]
~ソーシャルメディア時代こそ人と人とのつながりの基本を理解しよう

 

おわりに

私は第6章の「人」に大変学ばせてもらった。やはり組織は「人」が重要であるし、そういう人になろうと思えた。42.の幸之助論は読了したいと感じた本だ。忙しくなると体調が良くなる方程式に興味が湧いた。

通して見ると、前半の方はロジカルな話が多いけれど、後半は今までの社会経験の中で思い当たることもあった。ということは、誰しも共感できることがあるはず。本書は各書のエッセンスをまとめたものなので、共感できたということは、ビジネス上、重要である概念にいくらかは触れているということだ。

であれば、他のエッセンスも自分の社会生活の上で役に立つのではないかと気になってしまう。だとすると、他の本も読みたくなる。その結果、読みたい本が増えて…。。。

北海道出身なので、セイコーマートの話は非常に面白かった。あのセブンイレブンより3年も先に出店していたのも初めて知った。エッセンス凝縮系の本にはこのような興味深い話も詰まっている。

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