
どうもタスです。
2021年4月18日に国家資格であるネットワークスペシャリスト試験を受験してきた。コロナ禍のため試験会場は厳重な対策がなされており、受験側からすると試験はし易かったと思う。
というわけで、読書習慣から約1ヶ月の間、離れていた。久しぶりの再会は、試験勉強のために読書していた本を紹介する。
そこで今回は、読書習慣を始めて126冊目の本となった『ネットワークスペシャリスト 「専門知識+午後問題」の重点対策 2019(iTEC)』を読了したのでお伝えする。
著者のご紹介(本書引用)
長谷 和幸(ながたに かずゆき)
(株)アイテック IT人材教育研究部 主任研究員
1971年 東京工業大学大学院理工学研究科修士課程電子工学専攻終了
同年日本電信電話公社に入社。DDXの開発、INS構想の普及・啓蒙、DIPS周辺装置の開発などに従事
1988年 NTTデータ通信(株)へ転籍し、WAN、PC-LAN、インターネットなどの利用技術の開発を担当
1998年 NTTデータ通信(株)を退社
1999年 現職
目次
まえがき
第1部 ネットワークスペシャリスト試験の出題ポイント
第2部 午後Ⅱ(専門知識)試験の対策ポイント
第3部 午後問題の重点対策
第1章 午後試験に対する取り組み方
第2章 LANの方式
第3章 IPとTCP/UDP
第4章 アプリケーションプロトコル
第5章 DNSの仕組み
第6章 電子メールの仕組み
第7章 VoIP
第8章 ネットワーク機器
第9章 ネットワークセキュリティ
第10章 ネットワークの設計・運用
索引
「教科書 + 問題集」として活用充分な教材
本書の位置づけは、「教科書 + 問題集」だと考える。第3部の各章は、それぞれの説明があって、その説明に関する午後問題が練習問題として掲載されており、且つその解説までついているという構成である。
説明は詳細とまでは言えないが、熟知すればそのジャンルの問題が出題されても苦手とは言えないレベルまで知識を向上できる。さらに知識を向上させる意味としての「索引」を蓄える学習方法としては十分利用できると言える。
私は「ネットワークエンジニアとして」の「ネットワークスペシャリスト イージス教科書」と本書が教科書代わりになった。特にイージス教科書は教材が広範囲に網羅されていて、それさえ何度も読み込めば試験に合格間違いなしと言える。
問題集&解答を活用して試験の感覚を掴む
さて、本書は教科書プラス過去問題が掲載されている。過去問題は、各章の説明に関係する分野の内容なので、試験の感覚を掴みつつ知識を取り入れられる。情報処理技術者試験は、この試験の感覚というのがとても重要で、この感覚の欠如により、その道の熟練者さえ試験に合格できないこともあり得る。
「それってどうなの?」と思う方もいるだろうけれど、極論、熟練者であれば受験しなくて良いと思う。あくまで、本試験は、体系的広範囲な知識を身に付けるための試験という捉え方と考えて良いと思う。未経験者であれば、それだけで十分有益な学習である。
本書の活用の仕方は、解く解かないに関わらず、問題を一読し、その解説を読むことで試験対策は十分だと考える。全体で600ページ超だけれど、身に付けるためには数回読み返すくらいが必要かと思う。そうすれば合格は間違いなしとの実感である。
私は1回しか読めなかったが、本書を読んで良かったというのが感想だ。時間が許すのであれば、数回読み返したかった。
購入の際は最新版のお求めを忘れず
とにかく、教科書または問題集で1冊という本が多い中で、「教科書 + 問題集」が1冊に収まっている本書は、本試験を受験する方にはおススメできる。
本書は、本試験を初めて受験した時に購入したので(今回は2回目の受験)2019年度版だが、購入する際は最新版として頂きたい。
本書に付属して、演習問題解答シート、得点力がアップするネットワーク用語の確認問題がダウンロードできる。ダウンロード期間は限られているため、最新版を購入することをおススメする。本書はダウンロード期間が2020年4月末日のため、今から購入したところでダウンロードはできない。
午後問題は、必ず知識問題が出題される。「空欄を埋めよ」というパターンである。私も今回の試験で数問落とした(っぽい)けれど、落とすには実に勿体ない問題である。それを救うには「暗記」ではなく、「理屈」を知らなければならない。そういう意味で自分の「索引」を鍛えることは非常に重要で、本書はそれを補ってくれる。
