【書評】仕事するのにオフィスはいらない[注目ポイントが多いノマド]

【書評】仕事するのにオフィスはいらない[注目ポイントが多いノマド]
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どうもタスです。

【書評】3時間で「専門家」になる私の方法[情報収集を知るということ]に続き、本書はフリージャーナリストの佐々木俊尚氏がノマドワーキングについて語る一冊です。

実際に著者がそうであるように、自身とその他多くの活躍しているノマドワーカーの実例を基に、オフィスのない会社、移動しながら仕事をするワークスタイルについて具体例を用いて示してくれます。

そこで今回は、読書習慣を始めて64冊目の本として「仕事するのにオフィスはいらない ノマドワーキングのすすめ(光文社新書)」を読了したのでお伝えします。

 

著者のご紹介

佐々木 俊尚(ささき としなお)
1961年、兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部政治学科を中退し、1988年、毎日新聞社入社。警視庁捜査一課、遊軍などを担当し、殺人事件や海外テロ、コンピュータ犯罪などを取材する。1999年、アスキーに移籍。月刊アスキー編集部などを経て、2003年からフリージャーナリスト。IT関連の取材を精力的に続けている。

 

目次

はじめに
第1章 ノマドワーキングのすすめ
第2章 アテンションコントロール
第3章 情報コントロール
第4章 コラボレーション
第5章 クラウドを使いこなす
第6章 ノマドライフスタイルの時代へ
あとがき
さくいん

 

ノマドワーキングを理解するために

【書評】仕事するのにオフィスはいらない[注目ポイントが多いノマド]

今では多数の人が知っている「ノマド」という言葉。今から10年以上も前に、いや、もっと前からこの考え方は存在し、そして、常に拡張され続けてきたのが理解できた。そんな中、2000年代後半に登場し、現在では当たり前の存在が「ノマド」をさらに飛躍させた。それがスマートフォンだ。

本書は、IT関連のジャーナリスト佐々木 俊尚氏が自身のノマドワーキングの方法を実例に、ノマドのイロハを教授してくれる。そこで、その前提知識として、「第1章 ノマドワーキングのすすめ」及び最終章である第6章は先ず読みたい。ノマドの概念を知らなければ、まずその二章を読むことで概要をつかむべきであろう。

その後に第2章~第5章の具体例を読んだ方が真にノマドを追体験できるのではないかと思う。また、本書に登場する各種サービスは大概が古いが得てして役立つものである。そのため、それに似たようなサービス、現代版の類似サービスを使用してみることでさらにノマドを理解し、その便利性が確認できるだろう。

 

全ての人の生活の質を向上させる手法

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話しは戻るが、それらのサービスを有効活用するためのデバイスが、冒頭で話した現代では当たり前に所持している「スマホ」だ。それを有効に利用している人はどのくらいいるだろうか?隙間時間は、仕事の効率向上や自己研鑽を行うことに適しているし、スマホはその隙間時間を利用するにはもってこいのデバイスなのだ。

さらに言うと、本書のノマドワーキングの手法は何もノマドに限定した内容ではない。それはノマドの対義に位置する定住者の会社員まで含んでも定義の適用は小さ過ぎると思う。そう、これは全ての人に適用できる手法であり、全ての人の生活の質を向上させる手法を紹介していると言っても過言ではない。どのように質を高めるのかについては、本書のノマドの3つのコントロールを確認するべきだろう。

 

ノマドのキーはコントロール

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そもそも、この「ノマド」という言葉は「遊牧民」という意味で、どこか(会社)に属することなく、働く場所も不定で構わない働き方という意味で認知されている。それは現代では「フリーランス」という方が聞いたことがあり分かり易いかもしれないが、ほぼ同義といっても良いだろう(若干ノマドの方がボヘミアンチックな響きなんだけれど)。

その「ノマド」や「フリーランス」は、その名前から来るイメージ故か、悠々自適であったり、自由奔放であったり、自分次第なソフト感じを受ける。規範や規律という社会からの束縛が多少は受けないからである。もちろん、働く場所が自由であることもその中に含まれている。

しかし、本書を読んで分かるとおり、決して自由ではない。束縛がない分、自分を律する必要があるからである。一例として、誰しもが仕事中、もしくは勉強中に気が散ることはあるだろう。インターネットにテレビにスマホに手を伸ばし、気が付いたらこんなに時間が経っていたなんてこともあるだろう。

勉強であればその代償は自分に跳ね返るだけだが、仕事となるとそうは行かない。仕事は相手との約束を守るためにあるからだ。であれば、自ずと律する必要があり、いわば自分をコントロールする必要がある。意外かもしれないが、ツールを使って仕事バリバリです、場所不定だけれどこういう風に仕事できます。だけでなく、そういう精神的な部分についての言及も多く含むところに注目してほしい。

 

やりたいことを実現するためのノマドワーカー

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そのような土台があって、初めて各種ツール群を使った仕事が活きてくる。自分を律し、調子さえもコントロールすることで仕事の質を高めようとしている訳だ。本書に登場するノマドワーカー達も、元会社員という人は少なくない。ではなぜノマドワーカーになったのかというと、大体が「自分のやりたいことをするために」なのだ。

それを実現するためにノマドワーカーになったのであって、ノマドワーカーになりたいが最初ではない。インターネットの多くの情報は、それが逆になってフリーランス等を宣伝しているような気がする。自由な働き方、週数回働くだけで良い、リモートで働ける環境のために。のように。

そういう意味で本書は多角的な視点から楽しめる他、学べる。特にツール群は、今でも利用する価値の高いものがあるので、気になったツールは使ってみるべきだろう。私は、所蔵管理クラウドがとても気になった。読んだ本の管理というよりは、これから読んでみたいと思う本の管理がしたいからだ。

最後に、p88に書かれている、著者のスケジュールは尋常ではない。よくこんなスケジュールをこなせるなと驚嘆してしまう。読みながらも一瞬そこで止まったくらいだ。その著者がどのようにその膨大なスケジュールをこなして行くのかも本書で注目するポイントになるであろう。

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