【書評】空気を読むな本を読め[本を読んだら自分を読め]

【書評】空気を読むな本を読め[本を読んだら自分を読め]
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どうもタスです。

以前読んだ小飼弾さん著の本「新書がベスト 10冊で思考が、100冊で生き方が変わる(ベスト新書)」は、新書のための新書(メタ新書本)でしたが、今回は読書のための読書本(メタ読書本)、「空気を読むな、本を読め。小飼弾の頭が強くなる読書法(イースト・プレス)」について、読書習慣を始めて42冊目の本としてお伝えします。

本書は「小飼弾が選ぶ最強の100冊+1」のエントリーで紹介された本である。できれば、2020年の当エントリーを見てみたい!

 

著者のご紹介

小飼 弾(コガイ ダン)
「【書評】弾言」でご紹介したとおりです。

 

目次

第1章 本を読め。人生は変わる
第2章 本を読め。答えは見つかる
第3章 「手」で読め。そして「脳」で読め
第4章 本を読んだら、「自分」を読め
第5章 本は安く買え。そして高く飛べ
第6章 エロ本も読め。創造力を養え
第7章 マンガを読めば「世界」がわかる

 

読書を通じて”自分で考える”術を自然と身に付けた

【書評】空気を読むな本を読め[本を読んだら自分を読め]

第2章で弾氏の面白いエピソードがある。

社会科の授業で、高校でいう地学に当たると思いますが、「海流」の話を教師がはじめたときのこと。そのときに教師が「海流はなぜあるか」と私に質問しました。私は「太陽があって、地球が自転しているから」と答えたんです。
ところが、これは中学の教科書に載っている解答ではなく、「風があるから」というのが模範解答。私の解答は間違いだと指摘され、あげくには廊下に立たされた。でも、私の解答は地学的見地に立てば大正解。風が生じるのも、太陽があって地球が自転と公転をしているからなのですから。

このエピソードは「小飼弾の論弾」でも話していて、とても興味深いことである。天才や秀才エピソードとしてよく聞くことだが、弾氏の場合は「桁違いの読書量」によってその知識を既に得ていたというわけだ。

学校ではなく図書館に通い詰め、朝から閉館まで読み漁り、さらには限度冊まで借りて家に持ち帰って読む。一人分の限度冊では足りなくて、家族の利用カードを使ってまで借りていたというのだから、その読書量は尋常ではない。上記に加えて、その時の弾氏の疑問がこのエピソードの印象を強くする。

社会科の授業で感じたように、「他人に裏付けしてもらった正解しか認めないオトナってどういうことだ?」と疑問に思っていた。なぜこの人たちは自分の頭で考えないんだろう、と。

百歩譲ってこの社会科の教師が”本当の正解”を知っていたと仮定したら、弾氏の優秀さを素直に認めてより正しい道へ案内していたことだろう。その後に弾氏が学校に通っても得ることがないと不登校になったことを鑑みても、やはり教師は”他人に裏付けしてもらった正解”しか知らなかったのだといえるのである。

”自分で考える”ということはこういうことなのだと考えさせられるエピソードであるとともに、中学生の経験談であることに驚きと興味を抱かせる。そして、このエピソードが起こるためには「読書」が必要不可欠だということだ。「読書」を通じて”自分で考える”癖が自然と身に付いたことも特筆すべきことである。

 

読書中に停止ボタンを押してはいけない

【書評】空気を読むな本を読め[本を読んだら自分を読め]

驚異的な読書量と読書スピードの秘訣は「新書がベスト 10冊で思考が、100冊で生き方が変わる(ベスト新書)」で語られていたが、本書にもヒントが点在していた。例えば、

考えながら本を読むと、時間がかかるもの。逆説的になりますが、読書の秘訣は「読みながら考えない」ことにあるかもしれません。

は面白い。一冊丸々モノにしようとすると、不明点があったりある説明から派生して物事を考えようとすると度々読書が止まってしまう。そうではなく、考えるのは2度目に読む時で良いと言っているのである。読むというより目を通すことが重要だと言っているのである。

せっかくの「楽習」が勉強になっちゃいますよ。

という言葉も、読書はあくまで楽しむことというスタンスを崩さない弾氏ならではの言い回しである。そもそもこの項の題目は『「停止ボタン」を押すな!はじめて読む本を、考えながら読んではいけない』である。自分の停止ボタンを押すことなく、読み切ることを続けていくことが読書力を鍛える上で重要なことなのだと理解した。

 

「本を読んだら自分を読め」

【書評】空気を読むな本を読め[本を読んだら自分を読め]

弾氏は読書観に以下の思想を持っている。

自分の意見と真っ向から対立する本を読むこと。
これは、読書体験を豊かにするうえで欠かせません。読書の前後で自分がどれだけ変わったか、「本を読んだら自分を読む」という確認作業です。

特に重要なのは後半の「本を読んだら自分を読め」である。これは読書の前後で自分がどう変わったか自分に問いかけろということである。自分自身にフィードバックを行うことでより読書が自分に与えた影響を感じることができるのである。そうすることで、本の内容を大方忘れようとも自分のレベルは高まっていくことが保証されるのである。

確かに、数百ページも読んで何も得られなかったということはまず有り得ない。何かしら自分の知らなかったことがあったり、考え方が変わったこと、著者に共感することや批判的になることなど”自分で考える”要素は無数に存在する。「本を読んだら自分を読む」ことを継続することで気が付いたら自分が自分ではなくなっていることを期待したい。

 

おわりに

「新書がベスト 10冊で思考が、100冊で生き方が変わる(ベスト新書)」や本書は読書の楽しみ方を多角的視点で教えてくれた。こういうことは、先人の知恵を借りるのがとても有効だ。スポーツでも一番の上達方法は真似である。それと同じだと私は思う。好きこそ物の上手なれと言うが、楽しいことをさらに楽しませてくれる本書は読書好き必見の書である。

弾氏の読書観から見たエロ本の件は第6章で展開されるが、独特の視点でとても面白い。特に「全米が抜いた」はあっても良い。古典だってあってよい歴史あるジャンルである。こういう様々なジャンルで展開できる読書観は見習いたいものである。

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