
どうもタスです。
ついにストレングス・ファインダーを購入した。初めて目にしたのは、初代ストレングス・ファインダーで、どなたか忘れたけれどビジネス系のブログでとても推薦していたのを覚えている。天職を見付けるなら自分を知れみたいな内容だった気がする。
後程お話しするが、私も自分の資質を知るために本書に行き着いた。さて、身になったかどうかは後述するということで、今回は読書習慣を始めて73冊目の本として「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう ストレングス・ファインダー2.0 新版(日本経済新聞出版社)」を読了したのでお伝えする。
著者のご紹介
トム・ラス(Tom Rath)
優れたビジネス思想家であり、ベストセラー作家のひとり。著書に、本書のリーダーシップ編にあたる『ストレングス・リーダーシップ』や、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストで第1位を獲得した『心のなかの幸福のバケツ』(いずれも共著、日本経済新聞出版社)、『幸福の習慣』(共著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。ミシガン大学とペンシルベニア大学で学位を取得。現在はワシントンDCで家族と暮らす。
目次
ストレングス・ファインダー2.0
Ⅰ まず、あなたの強みを見つけよう
「いばらの道」を選ぶな
あなたは「強みのゾーン」にいるか
「才能」を「強み」にする
才能はあなたに見出されるのを待っている
<ストレングス・ファインダー>を受ける
Ⅱ あなたの強みを活用しよう –34の資質と行動アイデア
…以下、34の資質…
よくある質問
訳者あとがき
才能(じぶん)に目覚めるとは?
本書は、2001年に出版した「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」のグレードアップバージョンということで、『2.0』になっている。それは以下の点からも理解できる。
人の強みに関する私たちの知識は過去10年で飛躍的に増えた。本書では、最新の知見とその活用例を新たに紹介している。34の資質とその名称は変わらないが、アセスメントはより精度が上がり、それぞれの強みをより深く掘り下げて分析している。
そもそも、才能(じぶん)に目覚めようとは何を言っているのだろうか?それは、以前に書評を行った、【書評】「いつでも転職できる」を武器にする[資質という自分軸]を見て頂きたい。転職をするためには、そもそも仕事と向き合うには、「自分の資質を知ることが最重要」だと言っている。じゃぁ、自分の資質とは何なのか?当本では、他人から頂いた「ありがとう」を具体化して考察することを勧めている。
本書の「才能」とはまさにこの「自分の資質」のことで、それを見出すためのツールが備わっている。Ⅰ章では資質の重要さを、Ⅱ章では実際に適性検査で判定された資質の説明をしている。
ハッキリ言ってここまで失望した本はない
私が何故この本を手に取ったのかというと、外ならぬ自分の資質を見付けるためだ。じゃぁ、なぜ自分の資質を見付けたかったのかと言えば、【書評】「いつでも転職できる」を武器にする[資質という自分軸]に書かれているとおり、年甲斐もなく自分に合った仕事を探し求めているからであり、自分の資質が生きる上でのキーワードになるであろうからだ。
たぶん、一生涯、自分の資質を的確に見極めることは難しいと思うのだけれど、簡単なツールを使って答えに近付けるのであればやってみよう位の軽い気持であった。数年前に、ブログによる書籍紹介で見たのがキッカケで頭に残っていたことと、【書評】「いつでも転職できる」を武器にする[資質という自分軸]で紹介した以下の動画で、
松本氏が「自分の本よりも紹介している本」として語っていたのが印象的だったからだ。そのため、アクセスコードを使用したいがために新品を即注文したのである。その結果を例として、私の資質トップ5を以下に列挙する。
- 学習欲
- 個別化
- 分析思考
- 慎重さ
- 最上志向
確かに、1.~4.は自分で見ても当てはまっているように感じる。特に、学習意欲は読書習慣を趣味にしていることと、「人はみな生まれながらに知ることを欲する」というアリストテレスの言葉が好きであることからも明白であった。
しかし、過大評価をしても、本書はとても良い本であったとは言い難い。Ⅰ章はとても在り来たりな言葉で「資質の重要性」を説いているだけだし、Ⅱ章に至っては単に資質の特徴を34に分けて延々述べているに過ぎない。正直、松本氏がなぜあれほどまでに本書を推薦していたのかが理解できない。私は、【書評】「いつでも転職できる」を武器にする[資質という自分軸]の方が数倍タメになったし、評価に値すると思うのだが…。
アセスメントにしても、資質が分かっただけで完了するだけだ。分かったというより、単に提示されただけだ。それ以上でもそれ以下でもない。しかも、たった上位5つだけ。34のうちの5つだ。それ以外を知るためには追加で「4,680円」が必要だというのだ。むしろ、商品紹介の広告がやたらウザい。期待して購入したストレングス・ファインダーであるが、ここまで失望したのは初めての本となった。
自分の資質を見付けるのが容易ではないことは感じていたけれど、こんなに簡単に陥穽に落ちるとは思ってもいなかった。とは言え、本書を生かすも殺すも読者自身によるのだが、私は見る目が無かったと諦めて、次に進もうと思う今日この頃である。