【書評】なぜ、あなたの仕事は終わらないのか[本質を見る重要性を知る]

【書評】なぜ、あなたの仕事は終わらないのか[本質を見る重要性を知る]
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どうもタスです。

「Life is beautiful」というブログを見たことがあって、そこでWindows95の開発者に日本人がいたことを知って衝撃的だったのを覚えています。しかも、今では普通に使っている右クリック・ダブルクリック・ドラッグアンドドロップの生みの親なのです。まさしく、そのブログの著者こそ、本書の著者である中島聡さんです。

そこで今回は、読書習慣を始めて78冊目の本として「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である(文響社)」を読了したのでお伝えします。

 

著者のご紹介(本書引用)

中島 聡(なかじま さとし)
1960年北海道生まれ。早稲田大学高等学院、早稲田大学大学院理工学研究科修了。高校時代からパソコン系雑誌『週刊アスキー』において記事執筆やソフトウェアの開発に携わり、大学時代には世界初のパソコン用CADソフト「CANDY」を開発。学生ながらにして1億円を超えるロイヤリティーを稼ぐ。
1985年に大学院を卒業しNTTの研究所に入所し、1986年にマイクロソフトの日本法人(マイクロソフト株式会社、MSKK)に転職。1989年には米国マイクロソフト本社に移り、Windows95、Internet Explorer3.0/4.0、Windows98のソフトウェア・アーキテクト(ソフトウェアの基本設計・設計思想〈グランドデザイン〉を生み出すプログラマー)を務め、ビル・ゲイツの薫陶を受ける。

 

目次

1 なぜ、あなたの仕事は終わらないのか
2 時間を制するものは、世界を制す
3 「ロケットスタート時間術」はこうして生み出された
4 今すぐ実戦 ロケットスタート時間術
5 ロケットスタート時間術を自分のものにする
6 時間を制するものは、人生を制す

 

本書の裏テーマは本質を見ること

【書評】なぜ、あなたの仕事は終わらないのか[本質を見る重要性を知る]

本書は著者の実体験を基にした「時間術」について、余すところなく伝授してくれます。それは本書のタイトルにある「仕事が終わらない」理由から始まり、そのために意識して変革する方法を教えてくれます。また、最終章では時間術から延長し、人生論まで広がるところに本書の魅力があります。

しかし、私が本書に魅力を感じた最大の理由は、「時間術」でも「人生論」でもありません。それは「本質を見ろ」の一点に集約されます。すべては、「なぜそうする必要があるのか?」「そのためにはどうするべきか?」の問いに、著者が真摯に答えているだけだからです。その結果、「時間術」が自然と身に付いたと言っています。本書の裏テーマは「本質を見ろ」であるといえるでしょう。

では、なぜそもそも仕事を終わらせることができないのでしょうか?なぜ時間術を学ぶ必要があるのでしょうか?

その本質は、「仕事を終わらせる」ためです。仕事を終わらせることが目的であり、その目的を達成するために、「締め切りに間に合わせる」必要があるのです。さらに、締め切りに間に合わせる必要があるからこそ「効率よく仕事をする」必要があるのです。これは学生にも当てはまりますね。学生の場合は「遊ぶため」に勉強を終わらせる。だとか、「志望校に合格する」ために基準となる学力を身に付けることが目的になります。

話し自体は枝葉にあたる、「時間術」の必要性や方法論に終始しますが、途中々々に何度も「本質を見ること」が強調されています。具体的な事例として、ビル・ゲイツの仕事論や時間術が書かれています。

  • 花さえ用意できれば、裏で昼寝してもいい(花の用意を頼んだのであって、花屋へ注文することを頼んだのではない→依頼の本質を判断すること)
  • 技術的問題によりメーカー激怒(実は担当者の性格不一致だった→課題の分割→課題の本質を見ること)
  • 常時二人の説明専門家を雇い、社員からの全ての説明は彼らを通すものだった(説明傾聴の効率化→時間効率の向上→仕事の効率化を図ること)

 

人生を変えるための時間術を学ぶ

【書評】なぜ、あなたの仕事は終わらないのか[本質を見る重要性を知る]

仕事が終わらないのは見積もりが甘いからであるとして、著者は「ロケットスタート時間術」を提唱しています。具体的には「2:8の法則」で時間を意識的に区切って行うことで、「兵は拙速を尊ぶ」を信条とする著者ならではの方法論になっています(詳細は本書にて)。

Windows95にバグが3500個も内在していた話や、スマホアプリが随時アップデートしていることなど、全ての仕事に100点は無いのだから、完璧を目指すなということの例示話しもとても面白いです。

想うところとして、「見積」が如何に難しいかということに私は以前から不安があります。それは今でもそうです。それはとにかく「未知」を図ることだからです。まだ行ってもないことを概算し、それに正確性を伴わせることに意味はあるのか?とすら思っています。科学的解法もほとんど無いですし、それがあれば納期に遅れる、リスケするなんてことは有り得ないはずです。それゆえ、仕事を終わらせるという目的が未達になることがあるのでしょう。

そこで著者が提案する方法が、「プロトタイプを作成する」です。しかも、当初予定見積もりの2割の期間でプロトタイプを作るというのです。プロトタイプという発想は納得できます。実際に見れる、触れる、動かせるというのは魅力的だし、とにかく納得感を得られます。しかし、2割で作るという発想にはビックリです。前倒して、そこに全力をかける。のちの後半は余力でもって終わらせる。そうすることで、心理的にも肉体的にも余裕をもって仕事を終わらせることができると言います。

考えてから手を動かすのではなく、手を動かしながら考える。
案ずるより産むが易し

こういった考え方もロケットスタート時間術に紐づく有効な考え方の一つであり、その実践方法として本書は数々の具体的方法論を教えてくれます。なぜ徹夜はいけないのか?なるはやが最低な理由、認知資源の温存、習慣を身に付ける66日ルール、マイクロソフトのペーパーウェア戦略、「架空の人物によるコードレビューは禁止」という謎のルール(笑)、など、本筋以外にも面白い内容が沢山あります。

仕事だけでなく人生を変えるために、是非、著者の時間術を学ぶことをおススメします。

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