【書評】1日1ページ読むだけで身につく世界の教養365 その3[考える知識を豊かにする]

【書評】考える知識を豊かにする。1日1ページ読むだけで身につく世界の教養365
この記事は約34分で読めます。

どうもタスです。

今回で最終回となる、読書習慣を始めて18冊目の本になった「1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365(文響社)」についてお伝えしたいと思います。

本書を手に取った方は「教養」という言葉に引っ掛かったと思います。その勘は正解で、とても多くの知識を分かり易く簡潔に得ることができます。そして、何より知識を得るキッカケをもたらしてくれるところが嬉しい点です。そもそも知らなければ深堀さえできないですからね。是非、本書を手に取って知識を得ることをおススメします。

 

■1年分(本書の全て)を見るには、以下の記事もご覧になってください。
『【書評】考える知識を豊かにする。1日1ページ読むだけで身につく世界の教養365 その1』では、本書の1~120日目までを纏めています。
『【書評】考える知識を豊かにする。1日1ページ読むだけで身につく世界の教養365 その2』では、本書の121~240日目までを纏めています。

 

この記事の目次

著者のご紹介

デイビット・S・キダー
ノア・D・オッペンハイム
「1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365」シリーズで有名なお二人です。

 

本書のご紹介

【書評】考える知識を豊かにする。1日1ページ読むだけで身につく世界の教養365

本書はニューヨークタイムズベストセラーで、アメリカで47万部刊行した本を邦訳しています。

本書名のとおり、1日1ページ(約15分)を1年間読むことで世界の教養を身に付けることが目的とのこと。取りあげている教養は7つの異なる専門分野(歴史、文学、視覚芸術、科学、音楽、哲学、宗教)で、それを1週間(7日間)単位で回しながら学習するスタイルになっています。週にすると52週のため、7つの専門分野の知識を52回ずつ吸収できるとても興奮する内容にまとまっています。

 

目次

本書は当記事をあわせて計3回に分けてお伝えしようと思います。というのも、1日1ページで365日分のため、内容が膨大で且つ一つ一つが興味深いものばかりになっており、とても1記事ではお伝えしきれないと考えているためです。単純計算しても、1記事120日分をご紹介することになります。ということで、今回は241~364日目までをお伝えします。

第35週
242.音波(科学)
243.ジュゼッペ・ヴェルディ(音楽)
244.定言命法(哲学)
245.正統カリフ(宗教)
第36週
246.大陸横断鉄道(歴史)
247.テネシー・ウィリアムズ(文学)
248.後期印象派(視覚芸術)
249.X線(科学)
250.ヴェルディの『トライヴィアータ(椿姫)』と『アイーダ』(音楽)
251.功利主義(哲学)
252.ムハンマドの妻たちと娘(宗教)
第37週
253.ネイティヴ・アメリカン(歴史)
254.ウィリアム・シェイクスピア(文学)
255.ポール・ゴーギャン(視覚芸術)
256.原子(科学)
257.リヒャルト・ワーグナー(音楽)
258.G・W・F・ヘーゲル(哲学)
259.ムアーウィヤ一世(宗教)
第38週
260.オットー・フォン・ビスマルク(歴史)
261.フョードル・ドストエフスキー(文学)
262.フィンセント・ファン・ゴッホ(視覚芸術)
263.元素(科学)
264.ワーグナーの『ニーベルングの指輪』(音楽)
265.カール・マルクス(哲学)
266.ガザ―リー(宗教)
第39週
267.エリザベス・ケイディ・スタントンと女性参政権運動(歴史)
268.『ロリータ』(文学)
269.『星月夜』(視覚芸術)
270.化学結合(科学)
271.19世紀の民族主義(音楽)
272.フリードリヒ・ニーチェ(哲学)
273.マフディー(宗教)
第40週
274.アンドリュー・カーネギー(歴史)
275.『ハックルベリー・フィンの冒険』(文学)
276.『グランド・ジャット島』(視覚芸術)
277.物質の状態(科学)
278.ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(音楽)
279.モダリティ(哲学)
280.ジハード(宗教)
第41週
281.ウラジーミル・レーニン(歴史)
282.『ボヴァリー夫人』(文学)
283.表現主義(視覚芸術)
284.光化学(科学)
285.アントニーン・ドヴォルザーク(音楽)
286.プラグマティズム(哲学)
287.天使ガブリエル(宗教)
第42週
288.ヴェルサイユ条約(歴史)
289.『ゴトーを待ちながら』(文学)
290.『叫び』(視覚芸術)
291.アイザック・ニュートン(科学)
292.グスタフ・マーラー(音楽)
293.現象学(哲学)
294.ブッダ(宗教)
第43週
295.ウィンストン・チャーチル(歴史)
296.オスカー・ワイルド(文学)
297.アンリ・マティス(視覚芸術)
298.実数(科学)
299.印象主義のクロード・ドビュッシーとモーリス・ラヴェル(音楽)
300.マルティン・ハイデッガー(哲学)
301.四諦八正道(宗教)
第44週
302.スペイン内戦(歴史)
303.メタフィクション(文学)
304.グッゲンハイム美術館(視覚芸術)
305.素数(科学)
306.調性と無調性(音楽)
307.美学(哲学)
308.禅宗(宗教)
第45週
309.アドルフ・ヒトラー(歴史)
310.『これは世界に宛てた私の手紙』(文学)
311.キュビズム(視覚芸術)
312.円周率(科学)
313.新ウィーン楽派(音楽)
314.実存主義(哲学)
315.カルマ(宗教)
第46週
316.ホロコースト(歴史)
317.ロマン主義(文学)
318.パブロ・ピカソ(視覚芸術)
319.ピタゴラスの定理(科学)
320.シェーンベルクの『月に憑かれたピエロ』(音楽)
321.分析哲学(哲学)
322.ヒンドゥー教の叙事詩(宗教)
第47週
323.ミッドウェー海戦(歴史)
324.『ソネット18番』(文学)
325.『ゲルニカ』(視覚芸術)
326.黄金比(科学)
327.十二音技法(音楽)
328.真(哲学)
329.カースト制度(宗教)
第48週
330.Dデー(歴史)
331.レフ・トルストイ(文学)
332.マルク・シャガール(視覚芸術)
333.フェルマーの最終定理(科学)
334.イーゴリ・ストラヴィンスキー(音楽)
335.正義(哲学)
336.道教(宗教)
第49週
337.マンハッタン計画(歴史)
338.『僕もアメリカを歌う』(文学)
339.『アメリカン・ゴシック』(視覚芸術)
340.囚人のジレンマ(科学)
341.アーロン・コープランド(音楽)
342.言語哲学(哲学)
343.儒教(宗教)
第50週
344.毛沢東(歴史)
345.『再臨』(文学)
346.サルバドール・ダリ(視覚芸術)
347.階乗!(科学)
348.コープランドの『アパラチアの春』(音楽)
349.バートランド・ラッセル(哲学)
350.新道(宗教)
第51週
351.ブラウン対教育委員会裁判(歴史)
352.魔術的リアリズム(文学)
353.ジャクソン・ポロック(視覚芸術)
354.正規曲線(科学)
355.クラシックとポップスの架け橋(音楽)
356.ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン(哲学)
357.シク教(宗教)
第52週
358.ネルソン・マンデラ(歴史)
359.『ギリシアの壺に寄す頌歌』(文学)
360.ポップアート(視覚芸術)
361.核分裂(科学)
362.20世紀音楽(音楽)
363.道徳的相対主義(哲学)
364.ゾロアスター教(宗教)

 

特に興味深かった内容を概要や感想としてまとめた

今回も基本的に全て面白かったのですが(やはり音楽/視覚芸術だけは苦手感が否めない。。芸術センス無し。。)、ここでは私が特に面白かったと思えた内容を専門分野ごとにお伝えします。お伝えするのはあくまで概要(だいぶ端折っています)ので、詳細は本書を見てくださいね。

 

歴史

【書評】考える知識を豊かにする。1日1ページ読むだけで身につく世界の教養365

大陸横断鉄道(246)

1869年まで、ニューヨーク市からサンフランシスコへ行くのは長くて危険な旅だった。アメリカの東海岸と西海岸のあいだには大草原が広がっていたからだ。これは四か月から六か月かかる困難な旅で、そのため多くの旅行者は陸路ではなく、南アメリカの南端を回る海路を取っていた。1869年春に開通した大陸横断鉄道は、アメリカの東半分と西半分をつなぎ、西部の荒野を越えて物資や人々を簡単に運べるようにしたことで、アメリカ経済に大変革をもたらした。大陸横断鉄道は、7年に及んだ建設作業の末に完成し、昔はたいへんだった東西横断の旅は、わずか6日で済むようになった。

 

オットー・フォン・ビスマルク(260)

オットー・フォン・ビスマルク(1815~1898)は、19世紀の政治家・外交官で、近代国家ドイツの建設者と考えられている人物だ。19世紀半ばまで、ドイツはさながらパッチワークのように、互いに対立し合う小国家群に分かれていた。このドイツの分裂状態は、神聖ローマ帝国が残したものだ。この帝国は、徐々に数十の小国にバラバラになっていき、とうとう1806年に消滅していた。ビスマルクは、のちのドイツ皇帝ヴィルヘルム一世の宰相として、この小国家群を統合して統一帝国を築いた。

 

エリザベス・ケイディ・スタントンと女性参政権運動(267)

エリザベス・ケイディ・スタントン(1815~1902)は、19世紀のアメリカで活躍した奴隷制廃止論者・禁酒運動家であり、女性の権利向上を訴え続けた女性でもあった。女性参政権論者たちは、世間から女性が政治に参加するのは淑女らしからぬ行為だと見なされていた時代において、自分たちの大義を真剣に考えていた。
「人類の歴史は男性によって女性が繰り返し傷つけられ権利を奪われてきた歴史です」──エリザベス・ケイディ・スタントン「所感宣言」、1848年セネカフォールズ会議にて

 

アンドリュー・カーネギー(274)

アンドリュー・カーネギー(1835~1919)は、19世紀にスコットランドからアメリカに移民して巨万の富を築いた人物である。カーネギーは大金持ちとなって引退すると、余生は金を寄付して過ごした。死ぬまでにカーネギーが慈善事業に寄付した総額は3億5000万ドル以上で、当時としては空前の額だった。今もアメリカの多くの町には、この元移民の慈善活動家が寄付した資金で建てられたカーネギー図書館がある。

 

ウラジーミル・レーニン(281)

20世紀初頭、ロシアでは専制君主体制が支配を維持しようと懸命になっていた。皇帝の退位後、ロシア帝国の残骸からレーニンと共産主義者が作り出した新たな国家が、ソヴィエト社会主義共和国連邦(ソ連)である。レーニン主義は、カール・マルクスの思想を実際の共産主義国家を運営するための青写真にしようとしたものだ。現実には、ソ連のレーニン主義はロシア人民に多大な苦難を強いた。1924年にレーニンが死ぬまで、その政府は私企業を禁じ、数千人を処刑し、飢餓を招いて数百万のソヴィエト国民を飢え死にさせた。

 

ヴェルサイユ条約(288)

ヴェルサイユ条約は、第一次世界大戦を正式に終わらせた条約である。数か月に及んだ交渉の末、1919年にパリで署名された同条約は、世界地図を再編させた。敗戦国であるドイツは、ヨーロッパでの領土の多くと、すべての海外植民地を失った。さらに、戦争を始めた責任を負わされ、勝利した連合国に賠償金を支払うことに同意した。ドイツにとって屈辱的な条約のせいでドイツの民衆は西洋列強に敵意を抱き、それをアドルフ・ヒトラーが利用して1930年代に権力を握ることになったと考えている。

 

ウィンストン・チャーチル(295)

ウィンストン・チャーチル(1874~1965)は、第二次世界大戦を勝利に導いたイギリスの政治家である。数えきれないほどの印象的な演説で、チャーチルはイギリス人と占領下にあるヨーロッパ諸国民に向かって、ナチと戦えと鼓舞し続けた。やがて連合軍はドイツ軍の進撃を食い止め、1944年のノルマンディー上陸作戦により、形勢はナチ・ドイツ不利へと完全に逆転した。

 

アドルフ・ヒトラー(309)

アドルフ・ヒトラー(1889~1945)は、ドイツの独裁者で、1939年にポーランドへ侵攻して第二次世界大戦を引き起こした。この大戦は、やがて地球のほぼ全域に広がって未曾有の破壊と人道的悲惨をもたらし、5000万人が命を落とした。ヒトラーが同盟を結んだ枢軸国の日本とイタリアからの支援もあったが、1943年に戦況はドイツ不利へと変わった。1945年、勝利を確信した連合軍がベルリン中心部の地下壕に迫りくる中、ヒトラーは頭に銃弾を撃ち込んで自殺した。

 

ホロコースト(316)

第二次世界大戦も終わりが近づいたころ、アメリカ陸軍第45歩兵師団は、南ドイツの小さな町を占領せよとの命令を受けた。同師団所属の大隊長フィーリクス・スパークス中佐は、その町に入ると、大隊の一部を近くの線路沿いにあるナチの強制収容所へ派遣した。その収容所の名は、町の名と同じく、ダッハウといった。ダッハウは、おぞましい施設の原型だった。ここは、アドルフ・ヒトラーが1933年にドイツで権力を握った直後に開設させた最初の強制収容所であった。ナチの収容所では、ユダヤ人だけでなくロマ(ジプシー)、ポーランド人、同性愛者、政治的反対派も、数えきれないほど殺された。戦争が終わると連合国は、ヨーロッパで起きた大量虐殺に責任があるドイツ人高官を何人も逮捕し、処刑した。

 

ミッドウェー海戦(323)

アメリカ海軍と日本海軍が大激突したミッドウェー海戦は、太平洋における第二次世界大戦の転換点となった。三日間にわたる海戦で、日本は十隻ある空母のうち四隻を失い、海軍力に大打撃を受けた。アメリカが失った空母はヨークタウン一隻だけだ。ミッドウェーでアメリカが勝利した影響は、甚大なものだった。日本軍が真珠湾に奇襲攻撃を仕掛けて六か月後、アメリカは反撃に出て太平洋で優位に立ったのである。

 

Dデー(330)

1944年6月6日──Dデー──に、連合軍はナチ支配下のヨーロッパに上陸進攻した。それは規模から言えば、まさに史上最大の作戦だった。わずか一日のあいだに、アメリカ・イギリス・カナダ各国の兵士15万人以上がイギリス海峡を渡り、フランスの海岸に上陸した。5000隻以上の艦船と1万1000機以上の航空機が10か国以上から集められて上陸作戦に参加した。この作戦は、1940年にフランスが降伏してから、事実上ずっと計画されてきたものだった。Dデーにより、連合軍によるヨーロッパ解放がついに始まった。ドイツの崩壊は速かった。一年もたたないうちに、ヒトラーは自殺し、ドイツは廃墟と化し、ヨーロッパでの戦争は終わりを告げた。通説とは異なり、DデーのDに特に意味はない。Dデーとは、何かが始まる日を指す一般的な軍事用語にすぎない。

 

マンハッタン計画(337)

1939年8月、著名な科学者アルバート・アインシュタインはアメリカ合衆国大統領フランクリン・D・ローズヴェルトに短い手紙を送り、ナチ・ドイツがウランから原子爆弾を開発するのではないかと非常に深く憂慮していると伝えた。そのような爆弾がナチの手に入ったらどうなるか、想像もつかないとアインシュタインは大統領に訴えた。「もしこの爆弾がたった一発、船で運搬されて港で爆発しただけで、港全体を、その周辺地域もろとも破壊してしまうでしょう」。第二次世界大戦が迫っていた同年夏、ヨーロッパから伝えられる情勢が日増しに不穏を増していく中、アインシュタインは、ますます不安を募らせていた。アインシュタインは、手紙をローズヴェルトへの警告として出したのだが、それは予期せぬ結果を招いた。ナチ・ドイツがそのような恐ろしい兵器を開発できるのなら、アメリカで先にもっと優れた兵器を作ってしまおうと、ローズヴェルトは決断したのである。

 

毛沢東(344)

毛沢東(1893~1976)は、1949年に共産主義国となった中国を自分が死ぬまで支配し続けた人物だ。毛沢東は、中国を近代化したが、その過程で膨大な数の命が犠牲となった。ほとんどの推計によると、混乱が続いた毛沢東時代には、数千万の中国人が飢え死にしたり処刑されたりしたという。現代中国の指導者たちは、毛沢東思想の大半を採用していないが、毛沢東その人は、世界で最も人口の多い国を統一し、西洋列強による屈辱の時代を終わらせた人物として、今も尊敬されている。

 

ブラウン対教育委員会裁判(351)

1954年、ブラウン対教育委員会裁判でアメリカ連邦最高裁判所が下した判決により、アメリカの公立学校での人種分離は終わり、これをひとつのきっかけとして始まった公民権運動で、アフリカ系アメリカ人の法的権利が完全に認められた。歴史学者は、カンザス州トピーカなど数都市が関係した同裁判の最高裁判決を、司法が下した史上最も重要な判決のひとつと考えている。

 

ネルソン・マンデラ(358)

「私は白人支配に対して戦ってきたし、黒人支配に対しても戦ってきました。私は、すべての人が、平等な機会を与えられて仲よく一緒に暮らす民主的で自由な社会という理想を胸に抱いてきました。それは、私の生きる目的であり、実現させたいと願う理想なのです。しかし、必要とあらば、その理想のために死ぬ覚悟はできています」。──ネルソン・マンデラ、1964年の国家反逆罪裁判にて。
1964年、ネルソン・マンデラ(1918~2013)は祖国である南アフリカに対する国家反逆罪で有罪となった。死刑は何とか免れたものの、46歳の弁護士は、ケープタウン沖の監獄島での終身刑を言い渡された。マンデラの罪状は、南アフリカでアパルトヘイトと総称される人種差別的な法律に対する抵抗運動を組織したことだった。1990年、国際社会の圧力を受けて、南アフリカの白人政府はようやくアパルトヘイトを廃止し、マンデラを刑務所から釈放した。彼は1993年のノーベル平和賞を受賞し、1994年に南アフリカ初の全人種選挙が実施されると同国の大統領に選ばれた。

 

文学

【書評】考える知識を豊かにする。1日1ページ読むだけで身につく世界の教養365

フョードル・ドフトエフスキー(261)

フョードル・ドストエフスキー(1821~1881)は、誰もが認める心理小説の巨匠だ。40年に及ぶ作家生活を通して、彼は人間の本質を、それまでになく見事に捉えて──しかも、彼ほど見事に捉えた者は、いまだ出てきていないだろう──表現し、とりわけ罪の意識、絶望、死への執着などの精神状態を巧みに描いた。漫画「ろくでなしBLUES」の川島が『罪と罰』を読んでいたのが印象的です。

 

『僕もアメリカを歌う』(338)

—–僕もアメリカを歌う。僕は色の黒い兄弟。客が来ると飯は台所で食えと追い立てられるけれど、僕は笑って、しっかり食べて、強くなる。明日、客が来ても僕はテーブルにいよう。誰もあえて僕に向かって「台所で食え」とは言わないだろう。僕がそうすれば。それに、連中は僕がどれほど美しいか分かって恥じ入るだろう──僕もアメリカだ。—–
ラングストン・ヒューズの『僕もアメリカを歌う』(1926年)は、1920年代に起こったアフリカ系アメリカ人の文化的覚醒と芸術的創作活動の復活運動であるハーレム・ルネサンスを象徴する詩のひとつだ。

 

視覚芸術

【書評】考える知識を豊かにする。1日1ページ読むだけで身につく世界の教養365

該当なし。。。

 

科学

【書評】考える知識を豊かにする。1日1ページ読むだけで身につく世界の教養365

音波(242)

音は、物質中を縦波の圧力波となって伝わる振動のことである。音は、波の典型的な特徴──周波数、波長、速度、振幅──をすべて備えている。ただし、電波やマイクロ波、可視光線などの電磁波とは異なり、真空中を移動することはできない。伝わるためには仲介となる媒質が──気体でも液体でも固体でもよいので──必要となる。

 

X線(249)

1895年、ドイツの物理学者ヴィルヘルム・レントゲンは、真空管の中を流れる電子ビーム(陰極線)の実験をしていた。真空管は、黒の厚いボール紙で覆われており、電子ビームの光を完全に遮断しているはずだった。ところが奇妙なことに、レントゲンが電子ビームを放出するたび、部屋の反対側にある蛍光紙が発光し始めた。彼はまったくの偶然から、未知の放射線を発見したのである。この放射線は、ある種の物質はやすやすと透過するが、別の物質には遮断される。レントゲンが真空管の前に自分の手を掲げてみると、放射線は手の皮膚を透過したが骨に吸収され、蛍光紙には、手の骨の形がくっきりと残った。彼はこの放射線を、未知の光線であることからX線と呼んだ。それがそのまま名前となった。

 

原子(256)

原子は、ある元素の化学的特性をすべて持った最小単位である。原子という考え方そのものは、紀元前530年にまでさかのぼる。古代ギリシアの哲学者デモクリトスが、それ以上小さく分割できないほど微細な物質の粒子のことを原子と定義したのが最初だ。現代の原子説は、原子には構成粒子──電子、陽子、中性子──があると考えるが、基本的な考え方は古代の原子説と同じだ。原子は、すべての物質を作る基本単位なのである。

 

元素(263)

元素とは、化学反応では別の物質に変化できない物質のことだ。すべての元素は、それぞれ決まった数の陽子(正の電荷を帯びた原子構成粒子)を持った原子でできている。地球上には93種類の元素が自然に存在しているほか、人工的に作ることのできる元素が20種類以上ある。元素は大きく分けて、金属、非金属、半金属の3つに分類される。元素の4分の3は金属だが、自然界でよく見かけるのは非金属の方である。

 

アイザック・ニュートン(291)

数学・物理学・天文学の分野でアイザック・ニュートン(1642~1727)以上の貢献をした者はおそらくいないだろう。イギリスでナイト爵を授けられた最初の科学者であり、運動と万有引力に関する彼の理論は、数百年にわたって揺るぎないものだった。1687年に彼が出した著書『プリンキピア』運動の三法則((一)運動している物体は、外部の力を受けるまで運動を続ける、(二)物体に働く力は、物体の加速度に比例する、(三)すべての作用には、大きさが等しく向きが反対の反作用が存在する)が発表された。同書にはほかに、「宇宙に存在するすべての物体は他の物体を引き寄せており、その力は、ふたつの物体の質量の積に比例し、ふたつの物体の距離の二乗に反比例する」という万有引力の法則も含まれていた。

 

実数(298)

実数とは、日常生活でふつうに出あう数のことだ。実数には、数直線で表現できるすべての数が含まれる。具体的には、自然数、整数、有理数、無理数から成る。

 

素数(305)

素数とは、1より大きい整数のうち、1とその数自身でしか割り切れない数のことだ。素数を求める方法を見つけることは、今も数学では最大の難問のひとつだ。数学者たちは、すべての素数を計算で求めることのできる万能の公式をまだ見つけられずにいるが、史上最大の素数の記録は今も破られ続けている。

 

円周率(312)

円の直径とは、円の端から円の中央を通って反対側の端まで引いた線の長さのことである。円周とは、円の端をぐるりと一周したときの長さである。円の直径と円周の比は、常に同じだ。円の大きさがどれほどであっても──ポーカーのチップだろうと地球の赤道だろうと──円周の長さは直径の3.14倍だ。しかし、3.14という数字は近似値にすぎない。本当の数字は円周率またはπ(パイ)と呼ばれている。円周率が便利なのは幾何学の中だけではない。ヴェルナー・ハイゼンベルクの不確定性原理や、アルバート・アインシュタインの一般相対性理論における場の方程式、シャルル=オーガスタン・ド・クーロンが発見した電気力についてのクーロンの法則など、物理学・統計学・数論のさまざまな分野で大活躍している。

 

ピタゴラスの定理(319)

ピタゴラスは、紀元前6世紀のギリシア人哲学者で、数を礼拝する宗教結社の指導者である。彼の教団では、最初の四つの自然数をテトラクテュスと呼んで礼拝していた。1は理性を意味し、2は議論を、3は調和を、4は正義をそれぞれ意味するとされた。教団の数学研究からは、人類史上最もエレガントな幾何学の定理や証明がいくつか生まれていて、そのひとつが、ピタゴラスの名を冠したピタゴラスの定理である。定理そのものは簡単で、すべての直角三角形(ひとつの角が90度である三角形)において、短い辺をaとb、長い辺(これを「斜辺」という)をcとしたとき、a2+b2=c2という等式が常に成り立つというものだ。言い伝えによると、ピタゴラスはこの定理を証明できたことを非常に喜び、牛を犠牲に捧げたという。

 

黄金比(326)

ヒトデの腕と、巻貝のらせん形と、バラの花びらは、アテネのパルテノン神殿やギザのピラミッドと共通点を持つ。どれも「黄金比」と呼ばれる比をもとに形が決まっているのだ。黄金比の1に対する値を「黄金数」といい、黄金比を芸術作品に応用した古代ギリシアの彫刻家フェイディアスの頭文字を取って「ファイ」とも呼ばれる。数式では「φ」と書かれる。φは約1.618だが、正確には無理数であり、小数点以下は数字が延々と続いていき、同じ数字の並びが現れることはない。

 

フェルマーの最終定理(333)

1637年、数学者ピエール・ド・フェルマーは、読んでいた『算術』という書物の余白に不思議なメモを書き込んだ。nが2より大きい正の整数であるとき、xn+yn=znを満たす正の整数x、y、zは存在しないと書いたのである。彼は、この主張に対する「じつにすばらしい証明」を見つけたが、その証明を書くにはこの余白では狭すぎると記している。◆ 現在分かっている限り、フェルマーは証明をどこにも書き残してはいない。以後、数学者たちは何百年にもわたって、彼の言う証明を再現しようと何度も挑戦し続けてきた。1994年にそれを証明したのが、プリンストン大学のアンドルー・ワイルズだった。彼は、楕円曲線やモジュラー形式など、同じ数学でも関係がなさそうに見える分野を結びつけ、150ページに及ぶ論文を書いて、それまで何世代にもわたって数学者の頭を悩ませ続けてきた問題を解いたのである。

 

囚人のジレンマ(340)

強盗容疑で犯人二名が逮捕されたが、警察には有罪に持ち込むだけの十分な証拠がない。そこで警察は、ふたりの容疑者を引き離し、それぞれに同じ提案を持ちかける。もしふたりとも自白すれば、ふたりとも二年の刑に服す。もし一方が自白し、もう一方が黙秘を続けたら、自白した方は釈放され、黙秘した方は十年の刑に服す。しかし、もしどちらも自白しなければ──ふたりとも相手を信頼していれば、そうなるだろう──どちらも六か月の刑に服すだけで済む。どちらの容疑者も、もう一方が自白するのか黙秘するのかを知らない。さて、黙秘すべきだろうか、それとも自白すべきだろうか?この仮想の状況は「囚人のジレンマ」と呼ばれ、もともとは数学者アルバート・W・タッカーが言い始めたものだ。このジレンマには、ゲーム理論・経済学・進化論・心理学にとって重要な意味がある。実験を進めていくと、プレーヤーからは、裏切る傾向が強い利己的な戦略を採るプレーヤーと、信頼する傾向が強い利他的な戦略を採るプレーヤーが出てくる。長期的に見た場合、利他的なプレーヤーの方が利己的なプレーヤーよりも成績がよかった。最後の最後には善人が勝ったのである。

 

階乗!(347)

数学で「!」という記号は、見た目のとおりおもしろい。これは階乗を示す記号なのだ。「n!」と書いて、「nの階乗」と読む。ある数の階乗とは、1からその数までの自然数を掛け合わせた積のことだ。

 

正規曲線(354)

正規曲線とは、ある統計での分布のパターンを示したものだ。例えば、身長や知能テストのスコアは、正規曲線とぴったり一致することが多い。この曲線は鐘の形をしていることから、鐘形曲線と呼ばれることも多い。◆ 正規曲線では、代表値──平均値、メジアン、モード──は、すべて同じになる。つまり、平均値はメジアン(中央値)と等しく、最頻値(モード)とも等しい。

 

音楽

【書評】考える知識を豊かにする。1日1ページ読むだけで身につく世界の教養365

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哲学

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定言命法(244)

ドイツの哲学者イマヌエル・カント(1724~1804)は、人間と、「人を殺すな」という命令などの道徳法則との関係を説明するのに、「定言命法」という言葉を使った。カントは、無条件の道徳法則──何をすることが許されるのかを示す法則で、私たちの欲求に関係なく私たち全員に適用される──が存在すると考えていた。カントは、道徳法則を特定するための方法をいくつか説明しているが、最も有名なのは普遍的立法の原理と呼ばれるものだ。カントは、「あなたの意志の格率が、常に同時に、普遍的立法の原理として妥当するように行為せよ」と説く。
これによって、子供に質問された際にも答えることができそうですね。「皆に望むことができないことならば、その行為は道徳法則に違反している」ことです。

 

功利主義(251)

功利主義とは、私たちはいかに振る舞うべきかについての考え方だ。功利主義者によると、私たちはこの世界で快楽の総体が最大になるようなことを常に行うべきだという。功利主義を最初に提唱したのは、イギリスの経済学者・哲学者ジェレミー・ベンサム(1748~1832)で、それをのちにジョン・スチュアート・ミル(1806~1873)が体系化した。

 

カール・マルクス(265)

カール・マルクス(1818~1883)は、思想としての共産主義の生みの親であり、他のどの哲学者よりも20世紀に大きな影響を与えた。マルクスの歴史理論によると、歴史や政治の変化は経済的な生産手段によって説明されるという。社会には、食料や住居などの経済財(経済活動の対象となる有形物)を生産する決まった手段がある。この生産手段が、具体的な経済制度を決定する。経済制度が、次に政治制度を決定する。経済制度と政治制度が、発展を続ける生産力の妨げとなったとき、革命が起こる。マルクスは、資本主義はいずれ自滅するだろうと予言した。

 

フリードリヒ・ニーチェ(272)

おそらくフリードリヒ・ニーチェ(1844~1900)ほど、たびたび多くの人から誤解されてきた哲学者はいないだろう。ニーチェ哲学の中心テーマは、彼の言う「あらゆる価値の再評価」で、彼は人々に道徳的・科学的・美的価値を問い直せと訴えた。ニーチェは、ヨーロッパ文化の根底をなす価値観の多く──特にキリスト教的道徳──は、生きることと喜ぶことをむやみに禁じていると考えていた。ニーチェによると、そうした価値観の多くは、怨恨を抱く弱者が強者の上に立つための道具として編み出されたものだという。ニーチェの思想でもうひとつ重要なのが「永劫回帰」の思想──世界は永遠に同じ姿を繰り返すという考え──だ。

 

モダリティ(279)

あなたには、身長が今よりもう少し高くなる可能性や、低くなる可能性があった。兄弟姉妹の数も、今より多い可能性や少ない可能性があった。これはいずれも可能性としての話で、現実はそうならなかった。このように、この世界で、ある事柄が現実と違っていた可能性を持っていることを、哲学では「偶発的」という。しかし、この世界には現実と違う姿にはなりえないものもある。例えば、2+2は、どう計算しても4にしかなりえない。2+2=4のように、この世界には必然的に正しい事柄もある。モダリティの問題とは、この世界のうち、どの特徴が偶発的で、どの特徴が必然的であり、それをどうやって見分ければよいのかを特定するという問題のことだ。

 

美学(307)

美学とは、芸術についての哲学である。最初の重要な問いは、「芸術とは何か?」だ。また、美学での重要な問いに、「私たちが芸術を評価するとき、私たちは何を言っているのだろうか?」これ以外にも美学には、「ジャンルとは何か?」「小説と長編詩の違いは何か?」などの問いもある。また美学者は、「芸術の目的とは何か?」「芸術の何に価値があり、なぜ私たちはそれを気にかけるべきなのか?」といった問題も考えている。

 

実存主義(314)

実存主義とは、ジャン=ポール・サルトル(1905~1980)やアルベール・カミュ(1913~1960)など20世紀フランスの一部哲学者たちの思想を説明するために作られた言葉だ。どんなテーマであれ、統一された実存主義的見解というものは存在しない。実存主義者を結びつけているのは、人間の自由と、本来性と、恐怖や不安といった体験とを重視することのみである。

 

宗教

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ガザ―リー(266)

アブー・ハーミド・ムハンマド・イブン・ムハンマド・アル=トゥースィー・アル=ガザーリー(1058~1111)、通称ガザーリーは、イスラム世界で最も影響力を持った神学者・哲学者のひとりだ。ガザーリーの主要な著作のひとつに『哲学者の自己矛盾』(“Tahāfutal-Falāsifah” 中村廣治郎訳註 平凡社東洋文庫 2015年)がある。この著書でガザーリーは、世界の出来事は、そのときの神の気分で決まると主張した。これはすなわち、自然界の因果律における他の原因をすべて排除し、あらゆるものを神の手に委ねるということである。

 

ジハード(280)

アラビア語の「ジハード」には、論争を呼ぶ複数の意味がある。しばしば「聖戦」と訳され、その意味だと理解されているが、この語には「神の道を進む努力」という意味もある。ジハードで求められる努力とは、イスラム教と取り組むとき実践しなくてはならない努力のことだ。この努力には、よりよいイスラム教徒になるための内面的な奮闘や、書物や説教や学問を通じて悪と戦う奮闘が含まれる。イスラム神秘主義者のあいだでは、小ジハードと大ジハードが厳密に区別されている。聖戦は小ジハードであり、魂による努力が大ジハードと見なされている。

 

ブッダ(294)

ブッダ(仏陀)は「目覚めた者」を意味する尊称で、元の名をガウタマ・シッダールタ(ゴータマ・シッダッタ)といい、紀元前6世紀に生まれた。父はインドの武士階級に属するシャーキャ(釈迦)族の王だった。あるときシッダールタは、人生を一変させることになる「四門出遊」と呼ばれる体験をする。宮殿の門を出て郊外へ遊びに行く途中、老人と病人と死人を見、最後に修行者を見たのである。この世には、このような苦しみがあるが、それに打ち勝つための信仰もあるのだと知ると、シッダールタは29歳のころ、それまでの生活を捨ててインド北東部に隠遁し、修行者になった。

 

四諦八正道(301)

ブッダの悟りの中核をなすのが、四諦(四つの聖なる真理)である。四諦の第一は、大事に育てられていたブッダの子ども時代には想像もできなかったことだが、この世の人生は苦であるという真理だ。第二は、この苦には原因があり、それは煩悩(欲望)であるという真理。第三は、苦が消滅した涅槃という境地があるという真理で、この境地に到達するには煩悩を滅すればよい。第四となる最後の真理は、煩悩を滅して涅槃に至る道が存在するという真理で、その道を八正道という。

 

禅宗(308)

禅宗(禅)は、宗教・哲学・生き方・美術様式として知られているが、もともとは520年にボーディダルマ(菩提達磨)が始めたものだ。禅は「瞑想」という意味で、禅宗では、精神を静めて煩悩を離れ、最終的に涅槃に至るためには瞑想が重要だと説いている。最も一般的な形の禅は座禅で、両脚を組んだ結跏趺坐の姿勢で座って行うことが多い。禅宗では、特に集団で座禅を組むことを勧める。

 

カルマ(315)

カルマ(業)とは、道徳的な因果の連鎖のことで、ヒンドゥー教の中核をなす考え方のひとつである。ヒンドゥー教は、紀元前3000年にまでさかのぼることのできる古い宗教で、特定の開祖は知られていない。ヒンドゥー教徒は、生き物は死と再生を繰り返すという輪廻を信じている。だから、生きているあいだに人が行う善行や悪行が、来世に影響を与える。一言で言えば「因果応報」ということだ。善行を積めば来世で善い結果が得られ、悪行を重ねれば来世は悪い結果になる。

 

カースト制度(329)

インドのカースト制度は、インドの政治史とヒンドゥー教に深く根づいた社会的差別構造である。ヒンドゥー教によると、ブラフマン神は粘土から巨大な原人を創造すると、その原人の体の各部から四つのカーストが生まれたという。口からはバラモン(祭司)が、腕からはクシャトリヤ(王侯・武人)が、腿からヴァイシャ(地主・商人)が、足からはシュードラ(職人・奴隷)が生まれた。後世になって第五のカーストであるダリット(「踏みつけられた者」の意)が出現し、人間の排泄物の処理などを課せられた。どのカーストに属するかは生まれで決まるが、これはカルマの概念に基づいている。

 

道教(336)

道教は、古くから続く中国古代思想のひとつだ。今日では、哲学であり宗教でもあると見なされている。これを宗教と見なす人々は、道教で最も重要な貢献をした老子を神としてあがめている。道教は、「道」と一体になることが求められる。信者たちは、この世は対立に満ちているが、「道」と一体になることで平和な状態に到達できると信じている。道教は、自己鍛錬と社会変革の両方を訴えている。自己鍛錬については、無理なく自然に暮らし、呼吸法などで健康的なライフスタイルを送り、欲望を抑えることを提唱する。道教では死後の世界を認めず、現世で穏やかで平和に生きることを重視する。社会変革については、道教では国家による介入と戦争を最小限にするよう提唱している。儒教が社会生活を基盤とするのに対し、道教は、生きていくには隠遁生活で十分だと唱えている。

 

神道(350)

神道とは、日本固有の宗教で、日本の文化に非常に深く根ざしている。神道は、紀元300年から600年のあいだに成立した。神道で最も重要な神が、太陽神である女神アマテラスで、その子孫が日本を統一したとされている。言い伝えによると、アマテラスの父母であるイザナギとイザナミが、日本の島々を生んだという。すべての人間は、イザナギとイザナミの子孫だと信じられているが、天皇だけはアマテラスの子孫だと言われている。天皇はアマテラスを通じて統治の権力と権限を受け取ったと信じられていた。神道では、アマテラスのほかにも数多くの神が信じられており、そうした神々は自然の中に宿っていると言われている。そのため、自然と自然保護は神道にとって非常に重要な意味を持つ。

 

おわりに

1日1ページ読むだけで身につく世界の教養365をすべて読み終えました。すべてが頭に入った訳では無いですが、良いも悪いもとてもショッキングな内容ばかりでした。分野は7つに絞られておりますが、世界史を知ることで色々なものの見方が変わった気がします。類書にて紹介している、近現代史や人物編も読みたくなりました。

 

類書


本書の現代編です。近現代史を学ぶために良いと思います。

 


本書の人物編で、人物にスポットを当てた構成になっています。

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