【書評】「いつでも転職できる」を武器にする[資質という自分軸]

【書評】「いつでも転職できる」を武器にする[資質という自分軸]
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どうもタスです。

転職は今ではもう当たり前になっている。私の周りにも生え抜きはほとんどいない。それは社内SEという本業とは独立した部署にいることも関係しているのかもしれない。

しかし、各個人が自分の適した環境に身を置くために、転職という手段を取ることが多くなった事実がそれを最も表していると言える。それは私もそうだからだ。

本書は、転職を「仕事中心の中にある自分」とは捉えない。「自分中心の中にある仕事」と捉える。もうすでに、潮流として人生、仕事が全てではない。自分の人生を謳歌するための手段としての仕事なのだ。そう考えると、まだまだ私も本書にお世話にならせて頂きたい。

そこで今回は、読書習慣を始めて66冊目の本として「「いつでも転職できる」を武器にする 市場価値に左右されない「自分軸」の作り方(KADOKAWA)」を読了したのでお伝えする。

 

著者のご紹介

松本 利明(まつもと としあき)
人事・戦略コンサルタント。HRストラテジー代表。日本人材マネジメント協会執行役員。外資系大手コンサルティング会社であるPwC、マーサー、アクセンチュアなどのプリンシパル(部長級)を経て現職。国内外の大企業から中堅企業まで600社以上の働き方と人事の改革に従事。5万人以上のリストラと6500人を超える次世代リーダーの選抜や育成を行った「人の目利き」。人の持ち味に沿った採用・配置を行うことで人材の育成のスピードと確度を2倍以上にするタレント・マネジメントのノウハウが定評。最近は企業向けのコンサルティングに加え、「誰もが、自分らしく、活躍できる世の中」に近づけるため、自分の持ち味を活かしたキャリアの組み立て方を学生、ワーママ、若手からベテランのビジネスパーソンに教え、個別のアドバイスを5000名以上、ライフワークとして提供し、好評を得ている。英国BBC、ロイター通信、TBS、日経新聞、AERAなどメディア実績多数。講演実績多数。

 

目次

はじめに
1 「日本の転職」の前提が全て変わってしまった
 問(1)売りになる強みや実績がみつかりません
 問(2)残るべきかが、わかりません
 問(3)「やりたいこと」や「好きなこと」で稼げますか?
 問(4)「自分の市場価値」はどうすればわかりますか?
 問(5)その会社で本当に活躍できるか自信がありません
2 自分軸にあった市場を見極める
 自分軸の「市場」はフェーズ×場所で決まる
 市場の見極め方を知る
 場所別、市場価値のあげ方はこれだ
3 自分軸で売れるキャラを確立する
 「自分のキャラ」の組み立て方を知る
 キャラの「素」を組み合わせよう
4 自分軸で市場価値をつくれるようになる
 「大人の自己紹介」があなたの市場価値をあげる
 オリジナルな提供価値は資質に沿って設定する
 実績が十分でないときは、「やれそうだ!」という安心感を醸し出す
5 自分軸で強くなる –転職しない時にやり続けること
 スキルは3階建てで組み替える
 ポータブルスキルの身に付けかたを知る
6 永久保存版 自分軸で活躍する判断基準を身に付ける
 転職先を見切る基準を知る
 タイミングを見切る
おわりに

 

市場価値に左右されない「自分軸」とは

【書評】「いつでも転職できる」を武器にする[資質という自分軸]

転職と言えば、「自分の市場価値を知り、自分の需要と相手側の供給に見合いそうなところに挑戦する」というのが一般的な手法だと思っていた。そして、そのためには自己分析と会社分析は必須で、自分には何が向いているのか、何がしたいのか、会社としてはどこが強いのか、自分の価値であればどこの会社なら採用してくれそうかなどである。

しかし、本書のアプローチは違う。確かに、市場価値は知らなければならないし、自分の需要と相手の供給も知らなければならないことは言うまでも無いが、兎に角、「自分の資質を知ることが最重要」だというのだ。自分の資質を知らずして転職など、そして仕事など考えられないということだ。好きなことをするのではなく、得意なことをする。自分に合っていることをすれば、楽に、そして早く結果も出る。自分に合わないことをすれば、苦労して得られる少しのスキルアップにしがみ付いてしまう。

本書ではそのことを「自分軸」と言っている。そう、まずは自分軸を探すことから始めるのだ。市場価値や需要と供給は、初めはどうだっていいのだ。自分の市場価値を知るために自己分析をするのではない。自分自身のことを知り、人生を活き活き生きていくために「自分の資質」を明らかにするべきだというのだ。そうすれば、いつでもどのようにでも身を振れるようになる。だから『「いつでも転職できる」を武器にする』のである。転職が目的ではない、手段なのだ。

 

本書の「はじめに」に集約される魅力

【書評】「いつでも転職できる」を武器にする[資質という自分軸]

本書を読めば分かるとおり、資質を知るだけでは転職の武器になるとは言いにくい。剣は持っているが防具が無いような状態である。しかし、剣を持っていない人が多いのも事実なのだ。なぜなら、自分を客観視することは極めて難しいのだから。本書の「はじめに」を読むだけで、アプローチの違いや今現代に活きる自分確率論が書かれていることを推測するのは容易であろう。

・働くことに対し、「選択肢」が多すぎるから、選べない
・どの相談相手も自身の利害の視点で語ります。あなた視点の客観的な意見は貰えません。
・「自分軸」とはわかるようで、実はわからないのが本音
・「自分に市場価値があるか」自信がない
・「成功者の話を参考にしても、100%は当て嵌まらない」のです。
・普通の人がご自身の経験や実績からこの方程式で自分をブランド化しようとすると成り立たず、悩むのです。
・これからの時代「自分らしく当て続ける」ための「転職力」が必要です。
・転職力はあなた自身を守ることに繫がります。流動的な世の中でいきていく「安心保険」とも言えます。転職力は「自分で人事異動」できる力と言えます。「転職できる」を武器として持つことで、はじめて自由になれるのです。

 

著者に触れてから本書を読んでも遅くはない

【書評】「いつでも転職できる」を武器にする[資質という自分軸]

実は、著者を知りたくなったので、YouTubeで調べてみた。すると、以下の動画がヒットしたので、ながら時間(家事しながら)を活用して聞いてみた。

すると驚いたことに、本書の大事な部分を本動画で話してしまっているのだ。聡明で且つカミソリのような切れ味で論じそうな著者の外見とは異なり、優しい話し方をされ、そして、分かり易い論法で説明することにも驚いたが、前段で話したような内容を動画で言ってしまっているのにさらに驚いた。

そう考えると、まずこの動画を見て、気になって、さらに深掘りしたくなったら本書を購入することでも遅くはないであろう。とはいえ、本動画を見て著者に触れると、本書を読んでみたくなることは間違いない。

本書でも動画でも仰っているとおり、どれだけの「ありがとう」を頂いているか、これが今現在の激動の時代を生きるうえで、如何に個性を把握する手段になるのか。そして、資質を見つけるヒントになるのか。もっとも響いたファクターである。

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