
どうもタスです。
先日、Amazon社の方のAWS(Amazon Web Services)に関する説明を聞きました。
僕はAWSに関しては全く無知だったのでお話を聞ける良い機会だなと捉えていたのですが、それよりももっと関心が持てることがあったので書きます。
この記事のタイトルにしていますが、「Amazon社の営業さんの技術的知識が、他社の営業さんと比べると今までの経験で覚えがないほどに突出していた」ということです。
そこで今回は、その営業さんのスゴさと営業職に技術的知識は必要なのか?
そこから派生してシステム開発の上流工程担当者についても技術的知識が必要なのか?について、僕の考えをお話ししたいと思います。
この記事の目次
何を聞かれても分からないことがない
今回お話を聞かせてもらったのは、AWSの概要部分についてでした。
僕も含めて聴衆者は概要自体をあまり理解していない人ばかりでした。
なので、僕らが普段運用しているシステムをAWSに置き換えるとしたら、どういうサービスを利用するべきか。
と言った突っ込んだ話までは聞けなかったのですが、こういう概念でやっていて、他企業・他機関の導入事例なども交えて説明してもらい、概要は理解できました。
ただ、そのあとの質疑応答が一番興味深い結果になりました。
どんな質問でも回答までのスピードが速い
会場には、僕達みたいなシステム屋さんもいれば、科学技術研究者もいました。
そういったいくつかの分野から聴衆しに来ていたので、各種サービスに対して色々な質問が投げられていました。
もちろんAWSに対する質問なので、Amazon社の営業さんも無知ということはないですが、とにかく質問から回答までが速かったです。
そして、回答が的確で、分かり辛そうな内容であれば理解しやすいように例えるんですね。
とても理解しやすかったです。
研究者の質問はとても専門的な内容だったので、僕にはチンプンカンプンでしたが、そういった内容まですぐに理解し、適切に回答していました。
会場に居た人たちはとても納得しているようでした。
営業さんが何かの回答の際に「経営層には即答することが大事です」的なことを話していたんで、意識していることも分かりました。
プレゼンや質疑応答で話していた技術的知識レベルがとても高い
システム屋さんだけだとしても、この職種は幅広いので実際にソフトウェア開発に携わる人と、インフラ系に携わる人では質問の内容も違います。
そして、それぞれの分野のことを十分に理解している人は多くありません。
僕もそうで、インフラ系の知識は人に披露できるほど豊富ではないです。
そんな方々の具体的で専門的な質問に対して、その内容と同様の知識レベルで回答しているように聞こえました。
それがどういうことかというと、それ相応の知識があるということです。
そもそも営業さんのスキルが高いのか、Amazon社での教育が行き届いているのかは分かりませんが、とっても生産性の高い質疑応答だと感じました。
いくつか大手ベンダーのプレゼンを聞いたことがありますが、聞くのが退屈であったり、そもそも何が推しの部分なのか分からなかったりしていた経験があるので、今回のプレゼンはとっても刺激的で、AWSよりもそちらに目が行ってしまいました。
逆に、Amazon社に興味も持ちましたね。
結構ラフな格好で、話し口調も意外と軽かったです。
でも、仕事はキッチリされていて、魅力のあるものでした。
すごく好感が持てましたね。
具体的な質問と回答の内容は言えませんが、「なるほど、そういう雰囲気だったのか」ってことを感じて頂ければ幸いです。
僕個人の感想ですけどね(^-^;
営業職に技術的知識は必要なのか?
そんなこんなで説明会をあとにして、こんな考えが出てきたんです。
「やっぱり営業する人も技術的知識は必要だな」と。
少なくとも、その商品やサービスがどのように作られているのか。
それを支えるインフラはどう構成されているのか。
理解していないと売れないですよね?
そもそも何を売っているか理解しているのだろうか?
特にシステム系を生業としている人たちに説明する機会があれば、必ずそういう話になります。
そもそも、販売する商品やサービスがどのように作られているのか。
どのような技術が使われているのか。
それらの内容を把握しないまま営業するのは勉強不足とも言える気がしますよね。
たぶん、質問にも答えれないことがあるでしょう。
それを見越して、技術屋さんも同席するケースも多々見られます。
できれば技術屋さんの工数を取ることなく、営業の方のみで行動できるに越したことはないですよね。
いつでも技術屋さんがいるわけでもないですし。
営業職の方も技術的知識は勉強するべき
営業職の方はもちろん忙しいのは分かりますが、結論としては勉強した方が良いです。
そうすることで、営業成績にも直結するんじゃないかなと思うくらいです。
少なくとも僕が今まで出会った方は、技術的な作業をしたことがないか、カジったことはあるけれど今はもうしていない。
みたいな人が多いですね。
そこに今回のAmazon社の営業さんを見たので、とっても対照的だったなと。
技術者と同じ水準で学習することは難しいにしろ、販売する商品については、いつどんな質問をされても大丈夫ってくらい勉強していることが必要なのではないかと思います。
そして、その商品やサービスについては誰よりも理解しているくらいの知識が付けば素晴らしいですね。
そうすれば、技術屋さんも安心して営業の方に任せられるのではないでしょうか。
技術的知識のない上流工程担当者(設計担当含む)について
今回は営業職の方の話ですが、これはシステム屋さんで上流工程を担当している方にも同じことが言えます。
僕が就職活動していた頃か新人の頃だったので、今から約10年位前でしょうか。
大手の企業では、設計者はプログラミングを勉強しなくても良くて、設計作業に従事することでスキルアップする。
みたいな話を聞いたことがあります。
実際に今の職場にもプログラミング経験がない上流工程担当者はいます。
僕はその当時から引っ掛かっていました。
「どのように作られているかも分からないで、どうして設計ができるの?」って。
正直、今でもその考えは変わりません。
技術的な知識がないと、どうしても設計内容が薄く感じられることがあるんですね。
上流に行けば行くほど細かい技術的な話は少なくなりますが、だとしても方針決定には必ず役立ちます。
営業職の方の話と同様、システム屋さんは自分たちの商品のことを十分に理解しておく必要があります。
そう考えると、担当に関わらず自分たちの商品はどのように作られ、どういう目的があり、どのように使われているかなどの知識は、最低限持つべき。
という基本的な話に終わってしまうような気もします。
あれっ?
やっぱり基本に忠実が最も大事で、最も難しいのかなー。
まとめ
今回は、営業職とシステム開発上流工程に携わる人について、技術的知識は必要なのか?
について、僕の意見を書きました。
結論は「必要」です。
AWSの説明会を聞くことで、とても刺激になりました。
最後は、「基本的なことを理解していること」という話になってしまいましたが、これは意外とできている人は少ないんじゃないのかなー。
どんな質問でも答えれますよってレベルになるにはやっぱり勉強が必要ですもんね。
それにしても、Amazon気になるなー。
では今回はこれまで!